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■5月17日(土)、大阪 「今一生と話す会」の参加予約、受付中!


 『日本一醜い親への手紙』を編集し、『完全家出マニュアル』(同)では造語した「プチ家出」を流行語にし、自殺の取材を重ねて『生きちゃってるし、死なないし』を発表したフリーライター・編集者の今一生(conisshow)。

 社会的課題に対してビジネスの手法で解決していく社会起業家に目を向け、 2007年には東大で自主ゼミの講師を務め、社会学者の宮台真司氏や作家の田口ランディ氏らと対談した『家族新生』、『社会起業家に学べ!』『ソーシャルデザイン50の方法』など多数の著作を発表してきた今が、大阪でお茶会を開催します。

 僕(今一生 コン・イッショウ)は、久しぶりに大阪でゆるいおしゃべりをゆっくりしようと思います。

 「One for One 大阪城マラソン」と集合場所が同じビルなので、午後からマラソンに参加することもできます。
 関西圏だけでなく、全国各地からご参加ください。


■今一生とお話する会

◎日時:2014年5月17日(土)午前9時45分、開場(10時~12時15分まで)
◎集合:アネックスパル法円坂 B棟3F 多目的ルーム1
    http://www.zaidan.or.jp/access.html
◎料金:当日精算 1500円
   (※当日の参加者が50名以上に達した場合、1000円に引き下げます)
◎飲食:1階のコンビニで購入したドリンクのみ持ち込めます

◎内容:以下のようなこと
    ●挨拶トーク:自殺取材を経て、ソーシャルビジネスの応援を始めたわけ
    ●質問大会:今一生が、あなたの質問に何でも答えます!
    ●問題解決:参加者個人の問題をみんなで知恵を集めて解決
◎予約:下記のリンクをクリックし、必要事項を入力して送信
    http://goo.gl/0tjnZw
   ※予約を確認するメールは届きません
   ※予約なしの参加はお断りする場合があります
   ※下記のメールアドレスに氏名・電話番号を送るだけでも予約可(※確認のメール有)
◎問い合わせ:conisshow@gmail.com(今一生)
◎備考:今一生が執筆・編集した本をご持参された方には、希望があればサインします


 このお茶会を開催するにあたり、1万1120円(会場使用料)+約4万円(今一生の往復通費・宿泊費※千葉=大阪間)=総計5万円程度の経費がかかります。

 すると、30名ほど参加者がいれば、1500円の参加費で少々の赤字。
 でも、50名以上の参加者がいれば、1000円の参加費でトントンに。

 そこで、このブログ記事のリンクURL(短縮化したもの※下記参照)をメールで友人に知らせたり、twitter、Facebook、LINE、mixiなどに貼ってもらえると、あなたの入場料が安くなるかも。
http://goo.gl/c3KcvY

 あるいは、教室や職場、家庭やサークルなどで、チラシ(下記リンク)を配布してくださいな。
http://conisshow.blogspot.jp/2014/05/517_4.html

 「今一生と話す会」でGoogle検索するするだけでも、この告知ブログの記事にたどりつけます。

 下記のtwitterのリツィートでも拡散できます。


 日が迫っておりますので、関西エリアの方は友人・知人のをお誘いの上、お早めにご予約ください。


 なお、元ひきこもりで人見知りの大学生・永田健一さん(21歳・大阪在住)が、大阪城を一周するマラソン大会をたった1人で企画し、運営準備に動き始めました。

 これは、東京で7年間も毎年開催されてきた「One for One皇居マラソン」が大阪に初上陸するもの。

 「One for One皇居マラソン」では、以下の3つのルールがあります。

(1) 歩いても、休んでもいい
(2) 2人1組で走り、遅い方のペースに合わせる
(3) タイムは競わず、完走する


 このユルいルールのおかげで、全国各地からニートやひきこもり、LGBTなどを含むさまざまな方が毎年参加し、これをきっかけに就労への勇気がわいたり、友だちができるなど、めざましい成果を上げてきました。

 そして、全国での開催を呼びかけたところ、冒頭の大阪在住の永田さんが「大阪でもやりたい!」と応募し、今回の「One for One 大阪城マラソン」が動き始めたのです。

 たった一人からでも、イベント開催はできます。

 それは、ひきこもりやニートなどの青年のご家族や友人の読者に勇気を与えることでしょう。
 本気でやろうと決心すればこそ、それを応援する人が続々と現れるわけですから。

 このマラソン大会は、大阪城を一蹴する3キロ程度のもの。
 ふだん走ってない方なら、誰でも気軽に参加できます。
 全国各地からニートやヒッキー、メンヘルやセクマイも参加します。

 これから社会貢献活動を始めたい学生はもちろん、ひきこもりやニート、メンヘル、セクマイなどの支援団体のスタッフなら、当事者の若者たちと一緒に同じ汗を流す絶好のチャンス!

 あなたも参加してみよう!

 たった一人で動き始めた永田さんと一緒にこのイベントを運営するスタッフも募集中です。


■One for one 大阪城マラソン

◎日時:2014年5月17日(土)午後1時、集合(※雨天の場合、延期→5/24)
◎場所:大阪城(マラソンコース)
◎集合:アネックスパル法円坂 B棟3F 多目的ルーム3
    http://www.zaidan.or.jp/access.html
◎問い合わせ:pihhwcvgoh.nvfegui7899@gmail.com(主催者・永田)
◎企画趣旨:下記のブログ記事を参照
      http://osakacastle2014.hateblo.jp/entry/2014/03/10/232912
      (※たった1人で企画・運営を進めてる永田さんの勇気にホレたらスタッフになろう
◎詳細:下記の公式ブログを参照(リンクをクリック)
    http://osakacastle2014.hateblo.jp/
◎予約:下記リンクから予約先着40名様のみ参加OK
    http://goo.gl/qI1BeA
◎情報拡散:このチラシ(←クリック)をプリント&コピーして配布
       下記の画像からもリツィートできます


 なお、上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上でお気軽にお寄せください。



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■就活・転職でつまづいてる20代へ(ダイジェスト版) ~弱さこそ、人生を切りひらく武器


 一つ前の記事「就活・転職でつまづいてる20代へ」で、自分らしい人生を無理なく作る方法を具体的に示した。
 そのダイジェスト版を、下記に紹介しよう。


★ワクワクできなきゃ、仕事じゃない!

 僕は、若者から仕事の相談を受けるたびに、こう質問する。

「君は何をやってると、思わずワクワクしちゃう?」
「子どもの頃から今日まで、一番自分が情熱を傾けていたものは何?」

 自分が長く関心を持ってきたことなら、それに関連する仕事に就いた時にワクワクが長続きするからだ。

 仕事とは、自分が客に対して幸せを感じてもらえるだけの商品・サービスを開発できたこと、その幸せの質を常に維持できていること、さらに多くの幸せを提供できるように努力していることの対価として賃金を与えられるもの。

 ということは、「自分は誰にどんな幸せを提供したいのか?」という自問に答えが出ない限り、いつまでも「とりあえず」の仕事を続けることになる。

 もし、自分が長い間なじんできた趣味の世界がサッカーだったら、サッカーを通じて誰かを幸せにしている事例をネット検索でもいいから調べてみよう。

 そこで気をつけたいのは、自分自身を苦しめてる現時点での問題を解決している事例を探すことだ。

 たとえば、あなたが就活中に疲れ果てた挙句、精神科に行ったら「うつ病」と診断されてしまったとする。
それが、あなた自身が現時点で困っていることなら、「精神病でもサッカーを通じて楽しく生きられる方法はないのか?」と発想してみよう。

 「精神病」「サッカー」という2つの言葉で実際にググッてみると、検索結果の2ページ目に、「サッカーは統合失調症への付加治療として有効である」というブログ記事を発見できる。

 そこで、こんな夢をもつこともできるだろう。

「自分もうつ病で、サッカーも大好きだ。だから、自分と同じように精神病で苦しんでるのに、お金がないためにサッカーを安心して楽しむことができない人がいるという現実は変えたい!」

 そのように、自分のワクワクできる関心事を自覚し、自分の弱さと共通する誰かの問題に対して「解決したい!」と素直に思えた時こそ、「誰かを幸せにする」という仕事が見えてくる。


★稼ぐ技術は、働いてから獲得し、蓄積し、応用させるもの

 クスリを飲まされ、ヘロヘロにされるばかりで、いつも退屈と虚無感で毎日を送らざるを得ない精神病の患者たち。
そんな彼らと、サッカーを一緒に楽しみながら、治りを良くして早めに社会で安心して暮らせるようにする。

 そんな仕事ができる夢をもてたら、次はその仕事でどうやって自分が食っていけるのかが課題になる。
月に何度も精神病院と自宅を往復してサッカーを教え続ければ、交通費が自分のサイフから飛んでいくばかりで、ボランティアでは自分の生活は成り立たないからだ。

 そこで、病人たちと一緒にサッカーを楽しむこと自体が、どれだけ大きな価値をもっているかに気づく必要がある。

●サッカーをしない場合と比べて、病気が治るまでの期間が○割も短縮できる
 →既に精神病者のフットサルチームは全国に生まれているので、調査すればいい

●サッカーを始めたおかげで人間関係の構築や家族の安心などの良い変化が多い
 →精神病者のフットサルチームの参加者に電話やメールでメリットを尋ねればいい

●サッカーの導入で成果を出せば、市外の病院に広められ、より多くの病人を救える
 →サッカーだけでなく、スポーツを導入して成果を得た事例を調査すればいい

 以上のような価値が想像できたら、その裏づけを探す。

 サッカーを導入している病院の医者や参加している病人へ聞き込み、医療論文を検索し、関連書籍を読むなど、事前の調査をしておくと、自分の仕事の価値に自信を持てるようになる。

 そうした事前の調査が進まなくても、その仕事の価値をどうやって収益化(=お金に換えること)すればいいのかを検索することは、その仕事で食うために必要になる。

 自分が長いこと好きだった趣味の世界なら、その業界について多少の知識はあるし、その業界を「消費者目線」で観れば、ピンと来ることが多いはずだ。

 サッカーの場合、チームを運営している会社がどんな収益源を持っているかを思い出すだけでいい。

 チームの運営会社は、企業からはスポンサー協賛金を調達し、チームのサポーターからはチーム専用グッズ(例:ユニフォームやステッカーなど)を開発して販売し、ファン向けのイベントの入場料も収益につなげている。

 もっとも、いきなり未経験者が大型のスポンサー獲得や商品開発、イベント開催などを手がけるのは難しい。
 実際のやり方がわからないからだ。

 それなら、J2やJ3などのチームの運営会社で働いてしまえばいい。

 稼ぐ技術は、働いてから獲得し、蓄積し、応用させるもの。
 何も経験がなければ、入社して経験させてもらえばいいだけのこと。

 実際、J2やJ3のチームの悩みは、財政難だ。
 収益源が乏しいため、社員たちはスポンサー獲得のために毎日、いろんな会社を走り回っている。

 余計な社員を雇うほど、資金の余裕はない。
 そのピンチこそ、実は大きなチャンスなのだ。


★会社は、「やる気満々」の根拠がハッキリしてる人材がほしい

 世渡り上手な人間は、相手が切実に求めているもの(=ニーズ)に常に関心を払っている。

 さて、財政難のチーム運営会社のニーズは何だ?
 スポンサーになってくれる企業を、短期間により多く獲得してくれるスタッフだ。

 しかし、給与を払えるだけの金が会社にない。
 それを裏返せば、「無給でもやる気満々で働いてくれる人」がいるなら、喜んで歓迎したいってこと。

 未経験でも構わないが、「やる気満々」で仕事を覚えてくれる根拠がはっきりしている人間がほしいのだ。
 そこで、J2やJ3などのチームに、こんな手紙を送ってみるといい。

「はじめまして。●●●と申します。
 僕はうつ病です。しかし、サッカーが何より大好きです。
 幼い頃から約20年間、サッカーだけが僕の情熱でした。
 よのなかに、うつ病のまま社会復帰できずにいる人がたくさんいます。
 サッカーをすると病気が治りやすいという医療データを知り、
 患者たちのフットサルチームを作るのが僕の人生の夢になりました。

 既にサッカーを導入する病院も全国では増えつつあります。
 精神病患者のチームによる国内大会もあり、海外遠征もしています。
 僕は、チーム運営の収益を作る仕事を経験したことがありません。
 そのため、実践で学ぶ必要があります。

 そこで、ぶしつけながら、お願いがあります。
 僕を3ヶ月間だけ、御社で無給で働かせてください。
 それで使える人材だと見込んでいただけたなら、雇用してください。
 ご関心を持っていただけたら、ぜひ御社に伺いたいです」


 このような文面の手紙を書いて、チーム運営会社に郵送してみれば、「できる社長」なら直々に会ってくれる。
 会ってくれない経営者は、その程度の器なので、そんな会社には入らないほうがベターなのだ。

 J2やJ3レベルのチームなら、組織も大きくないし、「やる気満々」で働いてくれる無給の人材は、ノドから手が出るほどほしいからだ。

 こうして手紙を送り、1ヶ月待っても何の返事もない場合は、べつのチームに同様に手紙を出せばいい。
 全国には、チームはいっぱいある。

 こうして無給で働けることが決まったら、3ヶ月間でやることはハッキリしている。


★相手のニーズに気づいて動く習慣が、自分の夢を叶える

 仕事の未経験者が短期間で「使える人材」に成長するには、以下の3つの働き方が必要になる。

●教えられたことを確実に吸収できるよう、わからないことは何でもその場で聞く
●業務の流れを忘れないよう、教わったことをノートに記録し、読み直す習慣にする
●少しでも手が空いたら、休憩時間でも他の社員が助かることを探して実行する


 言われたことだけをこなすのでは、ロボットと同じ。
 ロボットのように働きたくなかったら、自分の頭で考えて動くことだ。

 そのためには、職場や営業先、自分の家庭など、自分の身の回りの人たちが何を求めているのかに気を配る習慣をつけておくといい。
 とくに職場では、自分以外の社員が働きやすい環境を作ることは、ストレスを減らし、作業効率をアップさせ、売上UPにつながっていく。

 売上UPを常に意識する社員は、社員から大事にされるだけでなく、誰よりも経営者自身から大事にされる。
 社員数が少ない会社なら、経営者に大事にされれば、昇進も昇給も早いし、そうやって信頼されていけば、自分が仕事の際に自由にできる裁量の範囲が大きくなる。

 それは、自分がワクワクできる働き方や仕事の中身に変えていけることを意味している。
 与えられた仕事をこなしているだけでは、仕事にワクワクできる日は来ないのだ。

 上司に愛され、同僚に愛され、経営者に愛される働き方を自分で考え、何年かチーム運営会社で経験を積めば、やがて独立して自分の会社を作り、精神病院で待っている病人たちと一緒にサッカーを楽しみながら、ワールドカップにみんなで行く夢を叶える仕事を作り出せるかもしれない。

 夢のない人にとっては、会社は飯の種を拾いに行く場所にすぎない。
 だが、会社は本来、あなたを成長させるチャンスを提供する場所。
 自分の夢への扉をこじ開けるために、経験を積める踏み台なのだ。


★弱さを誰かと分かち合うところから、楽しい人生は始まる

 以上の流れを整理しよう。

(1) 人生でワクワクした趣味を思い出し、現時点での自分の弱さ=問題を自覚する
 【例】 サッカー×うつ病/ネトゲ×ひきこもり/読書×ニート、などなど

(2) 自分と同じ問題で、自分より困ってる人たちの苦しみを解決した事例を探す
 【例】 精神病者だけのフットサルチーム運営/ニートだけの株式会社の設立

(3) (2)を自分の夢にし、実現するために同じ事業を手がける会社に入社する

(4) 会社でビジネススキルを身につけながら、自分と同質の弱さを持つ人と付き合う

(5) 独立して自分の会社を作り、退社した会社で学んだスキルによって夢を実現する



 自分の弱さ=ハンデには、他にも身体障がいや不登校、低学歴、ユニークフェイスなどさまざまある。
 大事なのは、「ハンデがあると夢が見られない社会だ」などと勘違いしないこと。

 それは、既存の社会やメディアがハンデを持つ当事者に対して与えてきた幻想だ。

 そうやって自己評価を低いままにしてきた社会からの洗脳を解き、自分が夢見ている社会を作ろうと思った瞬間から、あなたは社会を生きやすい環境へ変えることができるんだ。

 ま、難しく考えるより、自分の夢にワクワクしたヤツが勝ちってこと。

 そういう意味では、あなたが自分らしい仕事の夢を持つのに、フジテレビ系でオンエアが始まった関西テレビ・制作のドラマ『ブラック・プレジデント』が、参考になるかもしれない。

 このドラマの主人公は、1000人以上の社員を抱える年商270億円のグループ企業の社長。
 その男が、わざわざブランド価値のない中途半端な大学に社会人入学してくるところから物語は始まる。

 仕事とは何か? 賃金とは何か? 価値とは何か?
 そんなことを教えてくれるかもしれないよ。



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■就活・転職でつまづいてる20代へ ~会社に雇われるのは、自分の夢の踏み台にすぎない


 僕は新宿のカフェで月1回程度、初対面の方と会っているのだが、ここ10年、大学生はもちろん、20代の若者たちから、仕事に関するお悩みを聞くことが増えた。

「自分が将来、何をやっていいかわからない」
「自分の通う大学のブランドに見合う就職先に入れる自信がない」
「精神病を患っているので、人と関わる仕事が不安で、面接に行く自信もない」


 就活や失業中の時期には、誰もが上記のような不安を持ってしまう。

 まだ、正社員として仕事をしたことがなかったり、勤務し始めて10年も経っていなければ、誰だって同じような不安を持つ時代なのだ。
(※長文になるので、ダイジェスト版を読みたい方はコチラ


★偏った就職観にとらわれず、自分の頭で考えよう!

 なぜ、そんな不安を持つのか?
 それまでの人生のレールの先には「約束された将来」があると、親や教師、メディアなどから思い込まされてきたから。

「大企業に入れば、安泰だよ」(教師)
「大学まで行かせてやったんだから、きちんと就職してね」(親)
「容疑者は、住所不定・無職の男」(メディア)

 だから、社会に出る前にそういう声ばかり聞いてたら、頭がおかしくなりそうになるまで追い詰められるのは当然。

 「就活自殺」「若者の自殺」は、自殺する人の問題ではなく、社会が偏ったメッセージしか若者に与えないことで追い詰められる人が出てくるという問題なのだ。

 だから、若者たちよ。覚えておこう。
 親・教師・メディアの言うことは、常識ではない。
 ただの「一面の真理」にすぎないのだ。

 大企業に入れば、確かに個人的な生活は安定するかもしれない。
 しかし、その給与の分だけ重い責任をとらされる。

 社員数が多ければ、自分に与えられた職務内の仕事で覚えられるノウハウは、決して多くはない。

 何でも1人でやらなければならないためにさまざまなスキルを短期間にたくさん覚えられる中小企業とは違って、ツブシが利かない専門スキルが深くなるだけだ。

 しかも、大企業には、組織が大きいためにリストラも大人数が対象になる。
 「政商」のように自民党に献金をしてる会社も珍しくない。
 水面下では企業舎弟(ヤクザ)との付き合いが当たり前の業界すらある。

 自分が会社のためにがんばって仕事をすればするほど、それによって伸びた売上金が、非合法集団や政党、宗教団体などに流れるリスクもあるのだ。

 しかも、長く勤めれば、管理職として社内の人間関係を調整しなければならず、これが中高年になる頃には、かなりのストレスになる。
 その頃には家庭もあり、配偶者や子どもとの関係も円滑でないと離婚の危機すらあるし、自分がはからずも家庭を壊すような言動をとってしまうことすらある。

 給与が高いばかりに、会社を辞められない。
 だから、30代以上には深刻なうつ病が多く、自殺や無差別殺傷事件にも導かれかねない。

 このように、大企業では、高額な給与と引き換えに社員の尊厳や生活、精神衛生を会社に差し出す覚悟が問われるリスクは、就職・転職セミナーではきちんと説明されていない。

 むしろ、「うちは福利厚生が完璧!」とか、「男女平等の賃金体系になってます」とか、「危険な現場には行かずに済みます」などといったキレイゴトがたくさんメッセージとして流通している。

 冷静に考えれば、「危険な仕事は下請けの低学歴の労働者に投げても平気なとんでもない会社だ」と気づくものだ。
 でも、そうした判断すら自信が持てないのが、社会経験の乏しい若者だ。

 ずるい大人たちは、それをわかっているから、「卒業したらきちんと就職。これがまともな社会人」という否定しにくい正論の旗を大きく振りかざして見せる。

 それは、企業が求人に対して莫大な広告費を払っているから。
 そして、広告代理店は、そうした本当のリスクを正直に世間知らずの若者たちに説明したりはしない。
 そんなことをしたら、広告費を依頼主の企業からもらえなくなるからだ。

 だから、きれいにだまされて就職した若者たちは多い。
 しかし、若者もバカではないから、せっかく頑張って入社した最初の会社を辞める。

 ここ20年間で、大卒者は20代で3人に1人が退社している。
 だいたい20代後半で、自分の人生を見直すことになるのだ。

 では、就活・転職に不安な若者たちは、どうやって自分の人生を切りひらいていけばいいのか?


★ワクワクできなきゃ、仕事じゃない!

 寝る時間をのぞけば、人生の大半は「働いてる時間」だ。
 つまり、「働いてる時間」が思わずワクワクできるような楽しいものでない限り、同じ仕事を続けることに無理を重ねる人生になる。

 楽しくなくても会社に通い、自分の仕事を楽しくするために変える努力もしないまま、いつのまにか「仕事はつらい作業をするから、その対価としてお金をもらえるんだ」と誤解する。
 だから、「これだけつらい仕事をしているのに賃金が安い」と理不尽さを覚える人もいる。

 そこで、食品加工の工場で農薬を混ぜる労働者も出てくる。
 食品への農薬混入事件で有名になったアクリフーズの工場労働者は、テレビ取材の画面ではどの人も暗い印象だった。

 他方、躍進し続けるキューピーのマヨネーズ工場で働く人は、みな明るかった。
 それは、キューピーが大企業だからではない。

 工員自身がボトムアップで自発的に作業効率を見直して提案すれば、自ら直せる権限があり、残業しないで済む仕組みを自分たちで作り出すことができたため、働く誇りに満ちていたのだ。

 これは、経営側のマネジメントが上手で、社員に働く喜びを与えていたのだ。
 これぞ、「ワクワクできなきゃ、仕事じゃない」の一つの例だ。
(※逆に言えば、経営者がバカで、社員に働く喜びを与えてなければ、大企業でも社員は辞めるし、大人数のリストラだって敢行する不振につながりかねない)

 だから僕は、若者から仕事の相談を受けるたびに、こう質問する。

「君は何をやってると、思わずワクワクしちゃう?」
「子どもの頃から今日まで、一番自分が情熱を傾けていたものは何?」


 たとえば、それがサッカーだったとしよう。

 小さい頃からサッカーに熱中していたのに、高校3年の秋には進学のための勉強を始めてから、「なんで自分は勉強してるんだろう?」とか、「なんで大学に行かなきゃいけないの?」と悩んだ人は少なくないはずだ。

 それでも、親は「進学して、就職して、立派な人になってね」と勝手に期待してくるし、民間企業を知らない世間知らずの高校教師たちも「とりあえず進学してみよう」と迫ってくる。

 そこで、「とりあえず」受験して、大学に入ってみたりするのだが、既にサッカーは観戦するぐらいで、自分が素直に情熱を賭けられるものを見失っている。

 そうこうしているうちに、就活シーズンが到来。
 まわりから、「内定をとったぜ!」とか、「あの会社に受かったよ」などとリア充を自慢される日々になる頃には、精神的に追い詰められていく。

 しかし、そういう時こそ、「ちょっと待て」と自分にストップをかけるタイミングなのだ。

「どんな仕事をしたいかもわからないのに、入社先さえ決めればいいなんて、どこか無理がないか?」
「なんでサッカーをやってた時のように、ワクワクしないんだ?」
「そもそもなんで仕事をやるんだ?」


 それが、まっとうな自問だ。
 これから人生の大半の時間を使うことになる「仕事」を決めるのに、慌てていること自体が就活の苦しみをこじらせてしまうんだ。

 だからこそ、覚えておこう。
 「ワクワクできなきゃ、仕事じゃない!」ってね。


★仕事は、自分と一緒に誰かを幸せにすること

 ところで、仕事って何だろう?
 働いて、お金を得ること。

 では、なぜお金がもらえるの?
 誰かを幸せにしたから。

 そう。
 お金は、あなたのがんばりが誰かを幸せにした対価なのだ。

 それは、あなたがお金を払う「消費者の側」の立場から見れば、よくわかる。

 ふらっと入った飲食店でまずい料理が出てきたら、その店にはもう行かないよね。
 そうやって客がどんどん減れば、売上は伸びず、社員に給与を払えなくなり、飲食店はつぶれる。

 逆に、自分をすごく幸せにしてくれる商品やサービスを知って、その値段が「安い!」と感じたら、思わず買ってしまうだろう。
 それが、商売の基本だ。

 そうやって儲かった金は、会社から社員に下りてくる。
 それが給与だ。

 つまり、仕事とは、自分が客に対して幸せを感じてもらえるだけの商品・サービスを開発できたこと、その幸せの質を常に維持できていること、さらに多くの幸せを提供できるように努力していることの対価として賃金を与えられるものなんだ。

 ということは、「自分は誰にどんな幸せを提供したいのか?」という自問に答えが出ない限り、いつまでも「とりあえず」の仕事を続けることになる。

 もし、自分が長い間なじんできた趣味の世界がサッカーだったら、サッカーを通じて誰かを幸せにしている事例をネット検索でもいいから調べてみよう。

 そこで気をつけたいのは、自分自身を苦しめてる現時点での問題を解決している事例を探すことだ。

 たとえば、あなたが就活中に疲れ果てた挙句、精神科に行ったら「うつ病」と診断されてしまったとする。

 それが、あなた自身が現時点で困っていることなら、「精神病でもサッカーを通じて楽しく生きられる方法はないのか?」と発想してみよう。

 そこで、「精神病」「サッカー」という2つの言葉で実際にググッてみると、検索結果の2ページ目に、「サッカーは統合失調症への付加治療として有効である」というブログ記事を発見できる。

 そのブログ記事には、こうある。

「サッカートレーニングが統合失調症の診断を持つ人の心理・物理的健康を増進することが証明された」

「アトムズ甲府は、ヴァンフォーレ甲府や多くのスポンサーの方に支えられて、先日の中部北信越ブロック大会で優勝し、この秋に行われる精神障がい者フットサル全国大会に進出する」


 つまり、精神病と診断されてもサッカーはできるし、プレイしたほうが治りが早くなるのだ。

 しかも、ネット検索をさらに続ければ、「精神障がい者フットサル」にはワールドカップもあり、ゴッデス高槻というチームがヨーロッパに遠征して戦った記事も発見できる。

 世界のスポーツの中でも競技人口が多いサッカーには、視覚障害者だけが参加できるブラインドサッカーや、主に上肢・下肢の切断障害を持った人だけが参加できるアンプティサッカーなど、さまざまなハンデを乗り越えて戦っている選手がいる。

 しかし、どこのチームも財政難で、チーム存続の維持が大変であることが多い。

 サッカーが大好きな人なら、お金がないだけで好きなサッカーができなくなる人たちの悔しさは無理なく理解できるだろう。

「自分もうつ病で、サッカーも大好きだ。
 だから、自分と同じように精神病で苦しんでるのに、お金がないためにサッカーを安心して楽しむことができない人がいるという現実は変えたい!」


 そのように、自分のワクワクできる関心事を自覚し、自分の弱さと共通する誰かの問題に対して「解決したい!」と素直に思えた時こそ、「誰かを幸せにする」という仕事が見えてくる。

 自分はうつ病だ。
 でも、サッカーが大好きだ。
 精神病院に通院・入院する患者たちと一緒にサッカーを安心して楽しめる環境を提供し、国内の大会にみんなで出場したり、世界へ遠征して行くような楽しい人生を分かち合うには、どうすればいいのか?

 そういう自問をすることから、自分のやるべき仕事、自分に向いている仕事、自分のできる仕事の姿が見えてくる。


★稼ぐ技術は、働いてから獲得し、蓄積し、応用させるもの

 クスリを飲まされ、ヘロヘロにされるばかりで、いつも退屈と虚無感で毎日を送らざるを得ない精神病の患者たち。
 そんな彼らとサッカーを一緒に楽しみながら、治りを良くして早めに社会で安心して暮らせるようにする。

 そんな仕事ができる夢をもてたら、次はその仕事でどうやって自分が食っていけるのかが課題になる。

 月に何度も精神病院と自宅を往復してサッカーを教え続ければ、交通費が自分のサイフから飛んでいくばかりで、ボランティアでは自分の生活は成り立たないからだ。

 そこで、病人たちと一緒にサッカーを楽しむこと自体が、どれだけ大きな価値をもっているかに気づく必要がある。

●サッカーをしない場合と比べて、病気が治るまでの期間が○割も短縮できる
 →既に精神病者のフットサルチームは全国に生まれているので、調査すればいい

●サッカーを始めたおかげで人間関係の構築や家族の安心などの良い変化が多い
 →精神病者のフットサルチームの参加者に電話やメールでメリットを尋ねればいい

●サッカーの導入で成果を出せば、市外の病院に広められ、より多くの病人を救える
 →サッカーだけでなく、スポーツを導入して成果を得た事例を調査すればいい

 以上のような価値が想像できたら、その裏づけを探す。

 サッカーを導入している病院の医者や参加している病人へ聞き込み、医療論文を検索し、関連書籍を読むなど、事前の調査をしておくと、自分の仕事の価値に自信を持てるようになる。

 下記の動画を他人に教えるだけでも、自分の夢に賭ける思いを理解してもらえるだろう。



 そうした事前の調査が十分に進まなくても、その仕事の価値をどうやって収益化(=お金に換えること)すればいいのかを検索することは、その仕事で食うために必要になる。

 自分が長いこと好きだった趣味の世界なら、その業界について多少の知識はあるし、その業界を「消費者目線」で観れば、ピンと来ることが多いはずだ。

 サッカーの場合、チームを運営している会社がどんな収益源を持っているかを思い出すだけでいい。

 チームの運営会社は、企業からはスポンサー協賛金を調達し、チームのサポーターからはチーム専用グッズ(例:ユニフォームやステッカーなど)を開発して販売し、ファン向けのイベントの入場料も収益につなげている。

 もっとも、いきなり未経験者が大型のスポンサー獲得や商品開発、イベント開催などを手がけるのは難しい。
 実際のやり方がわからないからだ。

 それなら、J2やJ3などのチームの運営会社で働いてしまえばいい。

 稼ぐ技術は、働いてから獲得し、蓄積し、応用させるもの。
 何も経験がなければ、入社して経験させてもらえばいいだけのこと。

 実際、J2やJ3のチームの悩みは、財政難だ。
 収益源が乏しいため、社員たちはスポンサー獲得のために毎日、いろんな会社を走り回っている。

 余計な社員を雇うほど、資金の余裕はない。
 そのピンチこそ、実は大きなチャンスなのだ。


★会社は、「やる気満々」の根拠がハッキリしてる人材がほしい

 世渡り上手な人間は、相手が切実に求めているもの(=ニーズ)に常に関心を払っている。

 さて、財政難のチーム運営会社のニーズは何だ?
 スポンサーになってくれる企業を、短期間により多く獲得してくれるスタッフだ。

 しかし、そんな優秀な人材がなかなかいないことは、どんな経営者も知っている。
 だから、雇った社員をなるだけ優秀な人材に育てる必要がある。

 しかし、給与を払えるだけの金が、会社にない。
 それを裏返して言うなら、「無給でもやる気満々で働いてくれる人」がいるなら喜んで歓迎したいってこと。

 未経験でも構わないが、「やる気満々」で仕事を覚えてくれる根拠がはっきりしている人間がほしいのだ。
 そこで、J2やJ3などのチームに、こんな手紙を送ってみるといい。

「はじめまして。●●●と申します。
 僕はうつ病です。しかし、サッカーが何より大好きです。
 幼い頃から約20年間、サッカーだけが僕の情熱でした。
 よのなかには、うつ病のまま社会復帰できずにいる人がたくさんいます。
 サッカーをすると病気が治りやすいという医療データを知り、
 病人たちのフットサルチームを作るのが、僕の人生の夢になりました。

 既にサッカーを導入する病院も全国では増えつつあります。
 精神病患者のチームによる国内大会もあり、海外遠征もしています。
 僕は、チーム運営の収益を作る仕事を経験したことがありません。
 そのため、実践で学ぶ必要があります。

 そこで、ぶしつけながら、お願いがあります。
 僕を3ヶ月間だけ、御社で無給で働かせてください。
 それで使える人材だと見込んでいただけたなら、雇っていただけませんか。
 ご関心を持っていただけたら、ぜひ御社に伺いたいです」


 このような文面の手紙を書いて、チーム運営会社に郵送してみれば、「できる社長」なら直々に会ってくれる。
 逆に言えば、会ってもくれない経営者は、その程度の器なので、そんな会社には入らないほうがベターだ。

 J2やJ3レベルのチームなら、組織も決して大きくないし、「やる気満々」で働いてくれる無給の人材は、ノドから手が出るほどほしいからだ。

 しかも、チーム公式サイトにメールアドレスを表示してないチームなら、返信するスタッフを雇えないほど人手不足の可能性がある。
 世間知らずの学生なら、そこで「メールを送れないのか。ここは無理だ」と判断してくれるので、入社を競うライバルはほとんどいない。

 よのなかで自分の労力のムダを省く(=余計な努力をしないで済む)仕事をするためには、競い合うライバルが少ないところを目指すのが合理的だ。
 しかも、メールより紙の手紙を受け取る方が、中高年の社長のハートをわしづかみしやすい。

 こうして手紙を送り、1ヶ月待っても何の返事もない場合は、べつのチームに同様に手紙を出せばいい。
 全国にチームはいっぱいあるし、切実に求めてる人材はどのチームでも「やる気満々」で働いてくれる若いスタッフだからだ。
 親だって「会社からの返事を待ってるところなんだ」と言えば、うるさく言わないだろう。

 こうして無給で働けることが決まったら、3ヶ月間でやることはハッキリしている。


★相手のニーズに気づいて動く習慣が、自分の夢を叶える

 仕事の未経験者が短期間で「使える人材」に成長するには、以下の3つの働き方が必要になる。

●教えられたことを確実に吸収できるよう、わからないことは何でもその場で聞く
●業務の流れを忘れないよう、教わったことをノートに記録し、読み直す習慣にする
●少しでも手が空いたら、休憩時間でも他の社員が助かることを探して実行する


 言われたことだけをこなすのでは、ロボットと同じ。
 ロボットのように働きたくなかったら、自分の頭で考えて動くことだ。

 そのためには、職場や営業先、自分の家庭など、自分の身の回りの人たちが何を求めているのかに気を配る習慣をつけておくといい。

 相手が何を求めているかを、言われなくても気づく人間は、仕事もできるようになるし、成長も早いので大事にされる。
大事に思う新人には「長く働いてほしい」と考えるのが、経営者の人間味だ。
(何を求めているかがわからなければ、「自分になにかしてほしいことはありますか?」と尋ねればいい)

 僕は24歳の頃、年上の女性ばかり5人の小さなデザイン会社にコピーライターとして採用された。
 女性は、確実に男性の数十倍のセンサー(感覚器)を持っている。
 周囲の人間の細かい言動も覚えてるし、よく気がつくし、評価を下すのも早い。

 そこで新人の僕は、他の社員より早く出社し、電気をつけ、5人の机の上を掃除し、ゴミ箱の中身を片付け、湯を沸かし、社員が全員そろう頃にはコーヒーを出した。
 1週間も社内を見ていれば、そうした行動が求められていることが、言われなくても気づいたからだ。

 自分の仕事が終わって手が空いた時はデザイナーの仕事を手伝ったし、業務時間外まで仕事が残っている社員には米を炊いておにぎりを作ってから帰った。

 後から入ってきた新人は、そのぐらいやって当たり前と思っていた。
 だから、僕自身が会社を立ち上げた時は、そのように自分の頭で考えて働くスタッフがおらず、本当に困った。

 僕が新人として周囲の社員のみなさんにとても気を遣ったのは、自分が大事にされたいだけでなく、他の社員が働きやすい環境を作ることで作業効率が良くなり、一つの仕事が速く終われば、その分だけ売上UPになると知っていたからだ。

 売上UPを常に意識する社員は、社員から大事にされるだけでなく、誰よりも経営者自身から大事にされる。

 社員数が少ない会社なら、経営者に大事にされれば、昇進も昇給も早いし、そうやって信頼されていけば、自分が仕事の際に自由にできる裁量の範囲が大きくなる。

 それは、自分がワクワクできる働き方や仕事の中身に変えていけることを意味している。
 与えられた仕事をこなしているだけでは、仕事にワクワクできる日は来ないのだ。

 上司に愛され、同僚に愛され、経営者に愛される働き方を自分で考え、続けていけば、入社前なら「絶対にムリ」と思っていた大口スポンサーの獲得もできるようになるだろう。

 そして、何年かチーム運営会社で経験を積めば、やがて独立して自分の会社を作り、精神病院で待っている病人たちと一緒にサッカーを楽しみながら、ワールドカップにみんなで行く夢を叶える仕事を作り出せるかもしれない。

 夢のない人にとっては、会社は飯の種を拾いに行く場所にすぎない。
 だが、会社は本来、あなたを成長させるチャンスを提供する場所。
 自分の夢への扉をこじ開けるために経験を積める踏み台なのだ。


★弱さを誰かと分かち合うところから、楽しい人生は始まる

 世の中にどれだけ楽しくてワクワクできる職種や働き方があるかを知らないまま、「仕事=苦役」とか「労働=面倒」というイメージを社会から植えつけられたまま洗脳されてる人は多い。

 そういう人は、あらかじめ自分の夢を持たないまま就職し、夢を探すことを忘れてしまったか、失った夢を取り戻す努力もしないまま、他人が引いたレールから下りられなくなってしまった人なのだ。

 まずはその洗脳を解くために、自分が素直に「面白い!」と思える仕事を探して早めに転職するといい。
 僕の書いた『ソーシャルデザイン50の方法』『社会起業家に学べ!』などの本でも面白い仕事を紹介してる。
(※社会的弱者を救う仕事を作り出したい人や、社会問題を解決する社会起業家になりたい人からの相談にも、僕は応じている)

 職種だけでなく、「本当に雇われたままで幸せなのか?」も自問してほしい。
 起業するのもいいし、べつに会社を作らなくても自営業者として食う道もある。

 人は自分のライフスタイルに合わせた職種をいくらでも作り出せる。

 たとえば、新作ゲームが出るたびにめちゃくちゃ楽しんでプレイした後で、感想を書いて雑誌編集部にメールで送信。
これが「ゲーム・ライター」という自営業者の仕事だ。

 重度障害の僕の友人は「寝たきり社長」と名乗り、スカイプで講演したり、HP制作請負の仕事もしてる。

 うつ病・身体障がい・ユニークフェイスなど、よのなかには「ふつうには働きにくい条件」はいくらでもある。
 それなら、ふつうに働くことだけに目を奪われず、「自分らしく働ける方法」や「自分の弱さがむしろ武器になる稼ぎ方」を知ろうとする方が希望が持てる。

 そう。弱さは、自分の人生を切り開く武器なのだ。

 弱さを自分よりこじらせて苦しんでる人と一緒に楽しい人生を分かち合える仕事を作り出そうとすれば、あなた自身の人生は今よりは絶対、面白くなる。

 人は誰でも100%、いつかは死ぬ。
 人生は、仕事を面白がって生きた奴が勝ちなのだ。

 ここまで読んで、どうしても「自分にはムリ」と思ってしまった人は、「2人会」の試みを始めてみよう。
 ハンデを背負って苦しんできた経験は、それを経験しか当事者しか持ちえない価値だ。
 その価値に気づいた人とパートナーを組めば、このよのなかはもっと生きやすくなる。

 HIV陽性・DV・麻薬など「どん底」を生きる女性たちが演劇を通して語りかけるドキュメンタリー映画『トークバック 沈黙を破る女たち』を観てほしい。

 きっと、人生はいつからでもやり直せると気づくはずだ。



 なお、上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上でお気軽にお寄せください。



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 自殺にまで追い詰められている当事者と出会い、付き合いを深め、当事者固有の価値を発掘して、その価値を商品化して当事者の収益源を生み出すという試みは、誰にでもできる。

 そこで、「苦しんできた経験は、当事者固有の価値」という記事を書いたが、長いので、プロセスの部分だけ下記にコピーしておく。


★「面白い経験」や「驚くような経験」を発掘し、その価値をみんなでシェア!

 人は、他の人から質問されることによって、自分の人生が「いかにもフツー」というものではなく、むしろドラマチックな驚きと面白さを持つ価値あるものだと自覚できるようになる。

 その価値こそが、当事者にしか知りえなかった固有の価値である。

 苦しみ続けた人にしか知りえなかった経験なのだから、その経験は、今まさに苦しんでいる人、これから苦しむかもしれない人にとって大いに価値がある内容になる。
 つまり、苦しんだ経験は、苦しんだ分だけ、商品価値も高い(=お金に変えられる)ということなのだ。

 その価値を引き出すには、以下のプロセスをふまえると無理がない。

(1) 無理なく会える範囲にいる自分の知り合いの「社会的弱者」やネット上で関心を抱いた当事者に声をかける
  →自分が見過ごせない旧知の1人を選ぶか、この掲示板で公募し、ブログやtwitterなどで拡散する
  →メールやスカイプでもいいので何度かやりとりをし、相手の何について関心を持っているかを伝える
  →この誘いは、この段階ではあなたのエゴにすぎない。「お願い」の構えを忘れずに

(2) 信頼関係を作れる手ごたえがあれば、その人に「自分史年表」を書いてもらう
  →このページを参考にお互いに自分の年表を作り、できれば各自、自分のブログで発表
  →5W1H(いつ・どこで・誰が・何をして・どういう経緯でどうなった)を具体的に書いてもらえるようお願いする
  →当事者が明かせない固有名詞などは、無理に公開を求めない

(3) 年表を元に興味を持ったことについて「もっと深く知りたい」と当事者に伝え、アポをとる
  →カフェやファミレスなど両者にとって都合の良い場所で、年表にない逸話を掘り下げる機会を増やす
  →話を聞く前にこのページを参考にしておくと、相手を深く知るのに役立つ
  →年表を作れない場合は、当事者の作った詩や当事者の苦しみを撮影した画像や動画でもいい

(4) 「面白い経験」や「驚くような経験」を中心に当事者の経験を文章化し、公開可能な範囲を当事者に尋ねる
  →朗読して30分~1時間に収まる文章量にすると同時に、当事者の嫌がる部分は削除し、時系列で完成原稿にする
  →思わず驚くような不幸な出来事でも、「なぜそこから生き残れたか」を掘り起こし、その内容を価値と考える
  →自分の付き合い方に自信がもてない時は、カウンセリングを勧めるか、友人やこのサイトに相談する

(5) 原稿を台本と考え、あなたが質問し、当事者が答えるトークを有料イベント化する
  →カフェ・ファミレス・公民館・学校などに人を集めてイベントを開催し、定例化で客を増やしていく
  →1回目の手ごたえをふまえ、2回目以後の開催スケジュールを早めに決めて、〆切りと集客目標を設定して動く
  →ヒマな時間が多すぎると落ちやすいので、毎月のスケジュールに他の人と出会う機会や用事を増やす


 たとえば、「20年も生活保護を受給してますが、何か?」というタイトルでイベントを実施するとする。
 前半は2人の対談、後半は参加者からの質問として、2時間程度で終わる小さなイベントとする。

 集合場所、1000円程度の参加費、参加できる人数、予約・問い合わせ用のメールアドレス、話し手のあなたと当事者の簡単なプロフィールをブログで公開し、その記事のリンクをtwitterやFacebook、LINE、mixiなどで「●月●日●時から■■■で~についてのイベントやるよ。もちろん、当事者が実体験を語るよ」と拡散しておく。

 最初は、たった4人程度の少人数に限定した参加者数で開催してもいい。
 その方がみんなで話しやすいし、当事者も緊張しないで済む。

 それでも1人の参加費を1000円にしておけば、4000円となり、2人の主催者で折半すれば2000円ずつで、その場の飲食代は賄えるだろう。

 それを毎月開催し、予約が増えてくれば毎週開催にしたり、より多くの人が集まれる場所に変えていく。
 1回で20人も集まるようになれば、主催者の2人にはそれぞれ1万円が入ることになる。

 1回で40人なら2万円ずつになり、これが月に4本もあれば、1人あたり8万円の収入を得られる。
 40人が必ず集まる頃には、参加費も2000円に設定できるので、月に2回で8万円、4回なら16万円になる。

 その頃には、地元のコミュニティFMや地方新聞、ローカルテレビ、ブロガー、フリーペーパーなどに取材される機会が増え、それによって市内の小学校・中学校・高校などから1回数万円の講演会をオファーされる可能性が高い。

 中高生でも、親から虐待されて「すぐにでも自殺したい」と考えている子どもは、少なくない。
 とくに、同性愛者の自殺率はヘテロより高いため、地方で理解を得られず孤独に苦しんでる10代も少なくない。

 そうした若い世代にとって、自殺未遂を何度も経験しても生きて話す大人は、自分が得られるかもしれない明日の姿であり、希望の光として勇気付けられる体験を与えてくれる人に映るだろう。
 つまり、今生きていること自体が、当事者が若い世代に提供できる確かな価値なのだ。

 そうしたイベントの開催を続けていく中で、当事者が「私と対談したい人は声をかけて」とブログに書いておけば、イベントで出会った人が新たな「2人会」の主催者になるため、当事者が出られるイベントがどんどん増えていき、その分だけ収入が増えることになる。


★学生でも、主婦でも、誰でも「2人会」を開催できる!

 そのように、「2人会」の開催が増えていけば、同じ悩みを持つ人たちに知られやすくなる。
 その中にはお金持ちの家庭もあるので、当事者は彼らを対象に90分ほど話を聞いてあげる個別相談を1回1万円で引き受けることもできるようになる。

 他にも、事前の振込みによるスカイプ相談を事業化することもできるだろうし、そうした活動をふまえて元気になっていった自分の経歴を信用の担保にして自分の本を商業出版できるようにもなるだろう。

 そのように、当事者固有の価値を安売りせず、地道に「2人会」を積み重ねていけば、一人で部屋の中で孤立してにっちもさっちもいかないという絶望の日々から解放されるし、地域の学校や青年会議所、役所の福祉課などから講演依頼も来るかもしれない。

 あるいは、「2人会」で生きる力を取り戻した当事者たちが出会い、「自殺兄弟」というコンビを組んで当事者100%の講演会を全国各地や海外にまで売り込んでいけるかもしれない。

「私は昔、リストカッターだった」
「僕は昔、オーバードーザーだった」
「僕らは、自殺兄弟! 死にそうなヤツは、だいたい友だち。俺らの話を聞いてくれ」

 当事者たちの中には、自分で自分の仕事を作り出して食ってきた起業家も自営業者もたくさんいる。
 「2人会」を経た彼らが集まって「自殺軍団」を作れば、芸能事務所のような会社を自分たちで作って、当事者の価値を高く売るビジネスを始められる。

 「2人会」を経験し、自分たちにとってどんな関わりをされたら人生を面白がれるようになったのかを学んだからだ。
 それが、「2人会」の活動で得られた2人の固有の価値であり、自分の大事な人間が自殺しかねないことに不安を覚える多くの人に希望を与える価値なのだ。

 その価値さえ生み出せれば、全国で自治体の福祉課が開催している自殺対策の講演会や、ゲートキーパーの研修会、大学の福祉・医療の授業などに営業しまくれば、それまで偉そうに話していた精神科医やソーシャルワーカー、教師などに対して「きみたち、基本が間違ってるからね!」とツッコミを入れながら講演ギャラが得られる仕組みも作っていける。

 いずれにせよ、あなたが当事者を深い関わり合いを続ければ、お互いに収入面でも精神面でもプラスになるのだ。

 当事者が副収入を増やしていけば、本当はすごくやりたかった仕事で起業したり、無理なく働ける職場の情報を探すこともできるようになる。

 当事者とパートナーが出会い、「2人会」の開催が決まったら、僕にメールで知らせてほしい。
 日時と場所が決まったら、twitterでも拡散してほしい。
 約2万のフォロワーがいる僕のtwitterアカウントでRTして、情報の拡散に協力したい。

 なお、2人会のアイデアは、さだまさしさんの歌『療養所』(サナトリウム)からヒントを得たものだ。
 自殺対策を考える「専門家」には、1対1の関係が助け合いになることを学んでほしい。



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■苦しんできた経験は、当事者固有の価値 ~「2人会」を作って経験を商品化し、収入UP!


 学校や職場、私生活、ネットライフの中で、あなたはさまざまな「社会的弱者」と呼ばれる人たちと出会っている。
 たとえば、以下のような人たちだ。

●ひきこもりやニートの暮らしから自力で抜け出せず、精神科の買わせた薬でへろへろになってる人
●生活保護を受給しても、受給額が上がらず、商品単価が高くなってるため、ほとほと困ってる人
●ネットに出没しているのに、リアルでは付き合っている人間関係がほとんどなく、孤立してる人
●障がいを持ってるのに満足な支援が受けられず、自殺や犯罪まで考えてしまうことが頻繁にある人

 人は、暗い話に進んで近寄ろうとはしない。
 気分が滅入るからだ。

 しかし、困ってない人が、困ってる人のことを考えず、解決行動をとらなければ、社会には貧富の格差は広がり、貧困で苦しむ人たちが増える。
 それは、自殺や犯罪を増やすことになり、その解決コストとして税金がさらに支出されることになる。

 つまり、切実に困ってる人を無関心のまま放置し、「誰かが上手くやってくれれば」という理屈で納得したところで、「困ってない人」も増税で自分の首を締め上げることになるのだ。

 これは、ベーシックインカムを導入すれば解決できるという話ではないし、ベーシックインカムの導入が国会で議決される見込みはない。
 かといって、「生活保護の受給額を上げればいい」というのもウソだ。

 どれだけ受給額を上げようとも、とりあえずメシが食えて屋根がある程度を「最低限度の生活」と官僚や政治家が認識しているうちは、額面の底上げはまともに議論されない。

 それどころか、商品やサービスの単価が上がるのに比例して受給額も上がるようにしてしまうと、年金や健康保険などの他の支出もその基準に合わせることになるため、それらの大きな支出をよしとするだけの歳入を作る必要が出てくる。

 その歳入を作れるだけの高度な政治力と知恵を持っている人材が、日本の政治家にいるなら、1000兆円という借金(国債)と増税で歳出の半分を賄うというバカなことを続けたりはしない。

 そう遠くない将来には、血相を変えて歳出の大幅カットを断行することになる。
 そうなれば、生活保護の受給額は、増やせるどころか、だましだまし減らしていかざるを得ない。

 そう考えれば、生活保護はそもそもセーフティネットでも何でもないのだ。

 むしろ、既に受給している人はもちろん、月収16万円以下で生活している人は、雇われている勤務先からの収入以外に、収入を得られる(あるいは生活費を激減できる)仕組みを作り出す必要に迫られていると言えるだろう。

 つまり、生活困窮者も、その不安を十分に理解している人も、貧困化を防ぐという1つの目的を分かち合って、助け合う仕組みを作り出さないと、日本人は政府の失策によって互いに孤立し、共倒れを強いられてしまいかねない。

 では、どうする?
 民間で、できることから始めるしかないのよね。
(※長文になるので、短文でサクッと読みたい方はコチラへ)


★自分の仕事の価値を向上させるために、「社会的弱者」の声を聞こう!

 困ってない人が、自殺や犯罪の上昇による増税で自分の首を絞めることのないようにするために、また、自分自身が「社会的弱者」に転落しても安心できるようにするには、どうすればいいのか?

 困っている人のことを考え、「共に貧困化を防ぐ」という1つの目的を分かち合って、無理なく助け合える仕組みを作り出すことだ。

 それにはまず、自分の仕事の中身を検証することだ。

 たとえば、僕は最近、糖尿病で通院を始めたが、病院で受ける栄養指導の方の仕事に大いに落胆させられてる。

 「繊維から先に食べてください」とか「1日のカロリー摂取は」という話は、既に図書館で糖尿病の本を借りてきているので、1時間の講義を何度も聞かなくても全部知っている。

 1年前までその通りの食生活を実践していたのだが、1年前から実家で認知症の初期症状が出始めた母親が、こってりとした食材ばかりを、しかも品目もほぼ同じまま大量購入し、食わせようとするのだ。

 だから、それを拒み、自分で食材を購入すれば、知らない間に冷蔵庫から捨てられてしまうし、同じ食事をとらないと怒り出すか「なんでも私が悪いのね」と被害妄想で落ち込んでしまう。

 こうなると、母親の寝ている夜中にそっと自分で食事を作るか、外食するなどの工夫が必要になる。

 母親はまだ深夜徘徊や認知症ゆえの窃盗を働くようなことはしておらず、家族やよそさまに迷惑をかけてるわけでもないので、介護施設への通所や入所をさせるほどではない。

 だから、周囲の家族は、なんとか母親の機嫌をとりながら、自分で自分の食生活に気をつける他にないのだ。

 なのに、栄養指導をする方は、その人が学校で教わった正論をそのまま患者に伝えるだけで、自分の職務が患者を満足させていると勘違いしている。
 だから、平気で「それは大変ですね。でも、栄養を考えないと病気は…」と言って話を終わらせようとする。

 専門分野の知識や経験、資格があれば、その病院から給与をもらえて、自分の生活だけは保たれるだろう。
 しかし、それだけでは、消費者である患者の苦しみは取り除けない。
 客からお金をもらう以上、客の抱える問題に対して客が満足する解決策を提供できなければ、プロとして失格だ。

 そういう「プロ失格」を感じる職種は、医者や看護師、栄養士、薬剤師、PSW、役所の福祉課職員、学校教師など、国家資格を得て就職した人に多い。
 
 医療・福祉・教育という国税が投入されている分野の職種ほど、目の前の患者や相談者、学生から金をもらって自分が生きていられることに鈍感なのだ。

 彼らの職種の安定とは反比例する形で「客」の問題がこじれて苦しみが増していっても、そのこと自体が彼らの存在意義を高めてしまうのだから、これは社会の中に不幸を温存するマッチポップの仕組みになっていると言わざるを得ない。

 それでも、その構図を客観視できて、自分の仕事振りのダメさ(=顧客満足度の低さ)に気づいた人たちから、自分の仕事振りを本気で改める動きが生まれている。

 福祉作業所で働く障がい者の工賃がいっこうに上がらず、いつまでも貧困のままでいることに耐えられなくなった竹村利道さんは、社会福祉協議会をやめ、40歳で多額な借金をして起業し、「徹底した品質とサービスの追求」によって100人以上の障がい者の雇用を創出した。

 自ら「うつ病」を体験し、薬をつかわずに治した宮島賢也さんは、患者さん自らが症状を学び取り、原因となる生活習慣、考え方、人間関係、食生活等を改めることで病気を治していことをサポートしている。

 このように、自分の仕事のあり方を見直す人たちは、苦しんでいる当事者と深く付き合ったり、自分が当事者になることによって自分自身の仕事を抜本的に作り変え、収入を上げるるチャンスにしている。

 つまり、苦しんでる当事者と深く付き合ったり、自分が当事者になることによって、仕事の価値と売上は向上できるのだから、「社会的弱者」と呼ばれる人と向き合うのは、自分と相手の問題を同時に解決することなのだ。


★「社会的弱者」から当事者固有の価値を拾い出そう!

 人の人生経験は、それがどんなものであろうとも、すべて等価である。
 なのに、「社会的弱者」に転落すると、「それはお前の努力不足」「運の悪いヤツとは付き合いたくない」という具合に見下ろす視線にさらされる。

 実際、ホームレスやニート、ネットカフェ難民、ひきこもりや障がい者などは、一般社会の側から「うちの会社(学校)には来てほしくない」と思われているし、実際に交流が分断されている。

 障がい者は養護学校に通わせられ、卒業すれば、20日間以上通っても月収1万円程度の安い工賃しか得られない福祉作業所で単純作業を毎日延々とやらされる。
 ホームレスに至っては、「炊き出しさえ提供すれば死なずに済む」という程度の支援が、まだ支配的だ。

 そのように、社会的な支援が手薄なのは、医療や福祉、教育の分野で働く人のプロ意識が成熟してないからだ。

 それでも、当事者と深く付き合うことで仕事の価値と売上の向上につながる事例が続出し始めている現状を観るなら、僕らはもっと「社会的弱者」と付き合い、彼らしか経験していない「当事者固有の価値」を掘り起こし、自分の仕事が提供できる解決策と、自分が誰かを誘えば解決できる余地を探る必要があるだろう。

 それはべつに専門職や有資格者だけの課題ではない。
 むしろ、専門知識のあるなしにかかわらず、どんな素人でも学生でもできることだ。

 大阪で女子大生たちが始めたNPO法人homedoorは、釜ヶ崎地区のホームレスと付き合ってきた成果として、「おっちゃんたちは捨ててある自転車を直すのが上手!」というメリットに気づき、ホームレスから抜け出したい人には生活保護の受給手続きをとると共に、生保から自立できるように、放置自転車を直してシェアサイクルとして市民や観光客に有料で貸し出す事業を作って雇い入れた。

 前述の竹村利道さんNPO法人homedoorなどは、社会起業家と呼ばれる。
 これまで解決できなかった社会問題に対して、解決できる新たな仕組みを作り出せたのは、彼らが苦しんでる当事者との付き合いを深め、当事者にとって無理のない仕事の仕方を学んだからだ。

 優れた社会起業家ほど、「社会的弱者」の当事者の声を聞き、当事者しか経験していない固有の価値を掘り起こし、彼らが無理なく収入を得られる手段を発見するのだ。

 もちろん、誰もが優れた社会起業家になれる保証はない。
 しかし、当事者と出会い、付き合いを深め、当事者固有の価値を発掘して、その価値を商品化して、当事者の収益源を生み出すという試み自体は、誰でもできることであり、難しくはない。

 そこで、そのプロセスを説明していこう。


★「面白い経験」や「驚くような経験」を発掘し、その価値をみんなでシェアしよう!

 僕は、雑誌記事の執筆や書籍の編集という仕事を通じて、まったくの素人さんの「社会的弱者」から話を聞き、その話の中からふつうの読者が面白がる(=強い関心を持って読んでくれる)エピソードを抽出し、文章化してきた。

 話す側は、自分が話したいことを話したり、僕の質問によって面白い出来事を思い出しながら答えているうちに、自分の人生が「いかにもフツー」というものではなく、むしろドラマチックな驚きと面白さを持つ価値あるものだと自覚するようになった。

 もちろん、面白さを発掘するための質問術はあるのだが、編集のプロではない人が当事者固有の価値を引き出すには、以下のプロセスをふまえると無理がないだろう。

(1) 無理なく会える範囲にいる自分の知り合いの「社会的弱者」やネット上で関心を抱いた当事者に声をかける
  →自分が見過ごせない旧知の1人を選ぶか、この掲示板で公募し、ブログやtwitterなどで拡散する
  →メールやスカイプでもいいので何度かやりとりをし、相手の何について関心を持っているかを伝える
  →この誘いは、この段階ではあなたのエゴにすぎない。「お願い」の構えを忘れずに

(2) 信頼関係を作れる手ごたえがあれば、その人に「自分史年表」を書いてもらう
  →このページを参考にお互いに自分の年表を作り、できれば各自、自分のブログで発表
  →5W1H(いつ・どこで・誰が・何をして・どういう経緯でどうなった)を具体的に書いてもらえるようお願いする
  →当事者が明かせない固有名詞などは、無理に公開を求めない

(3) 年表を元に興味を持ったことについて「もっと深く知りたい」と当事者に伝え、アポをとる
  →カフェやファミレスなど両者にとって都合の良い場所で、年表にない逸話を掘り下げる機会を増やす
  →話を聞く前にこのページを参考にしておくと、相手を深く知るのに役立つ
  →年表を作れない場合は、当事者の作った詩や当事者の苦しみを撮影した画像や動画でもいい

(4) 「面白い経験」や「驚くような経験」を中心に当事者の経験を文章化し、公開可能な範囲を当事者に尋ねる
  →朗読して30分~1時間に収まる文章量にすると同時に、当事者の嫌がる部分は削除し、時系列で完成原稿にする
  →思わず驚くような不幸な出来事でも、「なぜそこから生き残れたか」を掘り起こし、その内容を価値と考える
  →自分の付き合い方に自信がもてない時は、カウンセリングを勧めるか、友人やこのサイトに相談する

(5) 原稿を台本と考え、あなたが質問し、当事者が答えるトークを有料イベント化する
  →カフェ・ファミレス・公民館・学校などに人を集めてイベントを開催し、定例化で客を増やしていく
  →1回目の手ごたえをふまえ、2回目以後の開催スケジュールを早めに決めて、〆切りと集客目標を設定して動く
  →ヒマな時間が多すぎると落ちやすいので、毎月のスケジュールに他の人と出会う機会や用事を増やす


 たとえば、「20年も生保を受給してますが、何か?」というタイトルでイベントを実施するとする。
 前半は2人の対談、後半は参加者からの質問として、2時間程度で終わる小さなイベントとする。

 集合場所、1000円程度の参加費、参加できる人数、予約・問い合わせ用のメールアドレス、話し手のあなたと当事者の簡単なプロフィールをブログで公開し、その記事のリンクをtwitterやFacebook、LINE、mixiなどで「●月●日●時から■■■で~についてのイベントやるよ。もちろん、当事者が実体験を語るよ」と拡散しておく。

 最初は、たった4人程度の少人数に限定した参加者数で開催してもいい。
 その方がみんなで話しやすいし、当事者も緊張しないで済む。

 それでも1人の参加費を1000円にしておけば、4000円となり、2人の主催者で折半すれば2000円ずつで、その場の飲食代は賄えるだろう。

 それを毎月開催し、予約が増えてくれば毎週開催にしたり、より多くの人が集まれる場所に変えていく。
 1回で20人も集まるようになれば、主催者の2人にはそれぞれ1万円が入ることになる。

 1回で40人なら2万円ずつになり、これが月に4本もあれば、1人あたり8万円の収入を得られる。
 40人が必ず集まる頃には、参加費も2000円に設定できるので、月に2回で8万円、4回なら16万円になる。

 その頃には、地元のコミュニティFMや地方新聞、ローカルテレビ、ブロガー、フリーペーパーなどに取材される機会が増え、それによって市内の小学校・中学校・高校などから1回数万円の講演会をオファーされる可能性が高い。

 中高生でも、親から虐待されて「すぐにでも自殺したい」と考えている子どもは、少なくない。
 とくに、同性愛者の自殺率はヘテロより高いため、地方で理解を得られず孤独に苦しんでる10代も少なくない。

 そうした若い世代にとって、自殺未遂を何度も経験しても生きて話す大人は、自分が得られるかもしれない明日の姿であり、希望の光として勇気付けられる体験を与えてくれる人に映るだろう。
 つまり、今生きていること自体が、当事者が若い世代に提供できる確かな価値なのだ。

 そうしたイベントの開催を続けていく中で、当事者が「私と対談したい人は声をかけて」とブログに書いておけば、イベントで出会った人が新たな「2人会」の主催者になるため、当事者が出られるイベントがどんどん増えていき、その分だけ収入が増えることになる。

 そのように、「2人会」の開催が増えていけば、同じ悩みを持つ人たちに知られやすくなる。
 その中にはお金持ちの家庭もあるので、当事者は彼らを対象に90分ほど話を聞いてあげる個別相談を1回1万円で引き受けることもできるようになる。

 他にも、事前の振込みによるスカイプ相談を事業化することもできるだろうし、そうした活動をふまえて元気になっていった自分の経歴を信用の担保にして自分の本を商業出版できるようにもなるだろう。

 そのように、当事者固有の価値を安売りせず、地道に「2人会」を積み重ねていけば、一人で部屋の中で孤立してにっちもさっちもいかないという絶望の日々から解放されるし、地域の学校や青年会議所、役所の福祉課などから講演依頼も来るかもしれない。

 あるいは、「2人会」で生きる力を取り戻した当事者たちが出会い、「自殺兄弟」というコンビを組んで当事者100%の講演会を全国各地や海外にまで売り込んでいけるかもしれない。

「私は昔、リストカッターだった」
「僕は昔、オーバードーザーだった」
「僕らは、自殺兄弟! 死にそうなヤツは、だいたい友だち。俺らの話を聞いてくれ」

 当事者たちの中には、自分で自分の仕事を作り出して食ってきた起業家も自営業者もたくさんいる。
 「2人会」を経た彼らが集まって「自殺軍団」を作れば、芸能事務所のような会社を自分たちで作って、当事者の価値を高く売るビジネスを始められる。

 「2人会」を経験し、自分たちにとってどんな関わりをされたら人生を面白がれるようになったのかを学んだからだ。
 それが、「2人会」の活動で得られた2人の固有の価値であり、自分の大事な人間が自殺しかねないことに不安を覚える多くの人に希望を与える価値なのだ。

 その価値さえ生み出せれば、全国で自治体の福祉課が開催している自殺対策の講演会や、ゲートキーパーの研修会、大学の福祉・医療の授業などに営業しまくれば、それまで偉そうに話していた精神科医やソーシャルワーカー、教師などに対して「きみたち、基本が間違ってるからね!」とツッコミを入れながら講演ギャラが得られる仕組みも作っていける。

 いずれにせよ、あなたが当事者を深い関わり合いを続ければ、お互いに収入面でも精神面でもプラスになるのだ。

 当事者が副収入を増やしていけば、かつてすごくやりたかった仕事で起業したり、無理なく働ける職場の情報を探すこともできるようになる。


★当事者との「2人会」をあなたも始めてみませんか?

 こうした当事者と2人3脚で開催し、大きく育てていくイベントの活動を、「2人会」と名づけてみよう。
 2人の収入になるのだから、当事者の価値の豊かさをどんどん掘り起こしていくチャンスにもなるし、当事者との信頼関係を確かにしていくチャンスにもなる。

 もちろん、当事者の積年の苦しみをすべて理解することはできないかもしれない。
 それでも、共に人生を楽しむ当事者どうしにはなれる。

 このような活動を継続していくには、時間や労力、費用がかかるため、参加費を有料にする必要がある。

 1000円という最初の値付け(価格設定)は、映画の入場券より安い。
 映画は虚構だが、当事者の背負ってきた苦しみは現実の重さをもっている価値の高いものだ。

 では、誰にとって価値があるのか?
 ひきこもりを例にしたこのブログ記事を参考に、「社会的弱者」自身が負ってきた苦しみのジャンル別に考えてみるといい。

 そして、イベントの開催を決めたら、そうしたターゲットのtwitterアカウントやメールなどから開催の情報を教えてあげよう。

 このように、小規模なミーティングのようなイベントを始め、参加者数を少しずつ増やしていけば、まず当事者自身が自分の生きてきた人生の価値の大きさを次第に実感していける。

 参加希望者が増えていけば、1回の参加費の額面を500円ずつアップしていくこともできるだろうし、そのように広く社会に受け入れられるイベントに育てること自体があなた自身を人間的に成長させるはずだ。

 イベントの開催が重なるたびに次第に顔が明るくなってくる当事者を見るのは、あなたにとっても、イベントの参加者にとっても、胸のすく思いがすることだろう。

 0円で話していいほど、当事者の背負ってきた苦しみは軽くない。
 そして、当事者の価値を掘り起こし、イベントの開催に伴走するあなたの労力も、小さいものではない。

 だからこそ、最初からお金を受け取る必要がある。
 対等な関係だからこそ、収入も折半するの。
 ボランティアでは責任を伴わないけど、お金を受け取るからこそ価値ある仕事をする責任をお互いに負えるの。

 「2人会」を続ける途中で、何度も当事者が自殺未遂を起こしたり、やる気を失ってしまうこともあるだろう。
 それは、当事者のせいじゃない。
 相手を責めるのではなく、自分がまだ相手のことをよく知らず、分かち合う夢の内容がズレていたり、その夢に賭ける情熱が釣り合っていないことに気づこう。

 当事者自身が、2人会の活動の先にどんな未来を作っていきたいのかを望んでくれるのかを、ゆっくりじっくり時間をかけて見守ってほしい。
 そのように相手のペースや境遇、思いに寄り添うことは、相手の尊厳と自由を守るための適切な間合いを学ばせてくれるだろう。

 これまで「支援/被支援」という上下関係を作り、金を当事者や国からもらってきた医療・福祉・教育などの業界の従事者は、当事者固有の価値を完全に無視してきた。

 最近では、自殺対策に関わるNPOの代表理事まで、当事者の価値を尊重せず、自殺対策の成果も出さないまま、講演に呼ばれてギャラをもらいながら話すようになった。

 病院で患者が話したことを、精神科医は本に書いて印税収入を得たり、自治体や学会などの講演で話しては万単位の金を受け取り、テレビに出たり、新聞や雑誌でコメントするなどの副収入まで増やしている。

 彼らは、「個人情報は秘匿する」すると言い訳しながら、当事者固有の価値を自分への収益として独占している。
 彼らは、当事者固有の価値を尊重し、当事者と一緒に講演してギャラを折半し、少しでも当事者の生活を豊かにしようなどとは考えてこなかったし、今も考えていない。

 自分たちの専門分野における知識と経験が、「社会的弱者」の当事者の固有の価値と等価であることを認めたくないからだ。
 要するに、自分たちが社会の中で絶対的に優位な立場であると思い続けたいのだ。
 それが、偏見や差別そのものであるとは理解できないまま、彼らは今日も正論で客を支配しながら稼いでいる。

 だからこそ、名もなく専門知識もなく経験もない「ふつうの人」たちが、前述の大阪で女子大生たちが始めたNPO法人homedoorのように当事者と一緒に収入を得る仕組みを作り出していったら痛快で、面白いじゃないか!

 人口減が進む日本では市場が縮小し、商品単価も税も高くなり、誰もが「社会的弱者」に転落する可能性が高くなる。
 そんな今日、「社会的弱者」の苦しみを他人事にしていれば、いざ自分が彼らと同じ境遇になった時にあなたを誰も救おうとはしないだろう。

 人類が進化し、時代を経るごとに便利で平和で自由で豊かな暮らしになってこれたのは、1人1人が自分の人生の時間を2つのことに使ってきたからだ。
 それは、生命や種の維持に大事だと思うことは守ることと、生き苦しいよのなかの仕組みを変えること。

 この2つが、人の生きてる時間の仕事なんだ。
 僕らには、まだこの社会を変えられる時間がある。

 苦しんできた人が、苦しんできた分だけ、その「当事者固有の価値」が社会で高く評価され、既得権益の専門家たちから奪われたお金や尊厳を取り戻せる。
 それこそが、やり直しのできる社会の姿だ。

 このブログ記事も参考に、「2人会」をあなたも始めてみよう!
 あなたの無理なく会える範囲の当事者・パートナーと出会える掲示板も用意した。
 twitterやFacebook、LINE、mixiなどでこの掲示板へのリンクを添えて公募してみてほしい。

 欧米の精神医療が、入院治療より社会での居場所つくりを進めているように、日本も映画『人生、ここにあり』を見習って、専門知識がなくても誰もができる「関係の構築」から自殺対策を「ふつうの人」の視点で問い直してみよう。



 僕らは、当事者各自があらかじめ持っているスキルややる気、経験を「発見」するところから、それを活かせる仕事を作り出すことができる。
 発見者が当事者の価値に気づけば、その価値を活かせる仕事を作れる人材を探して出会いのチャンスを作る程度はできるはずだ。

 日本では「できて当たり前」のことでも、外国では驚かれるような技術を、日本人なら誰もが持っている。
 折り紙、ラジオ体操、パソコン操作、和食の料理、雑巾つくりなどの基礎的なスキルから、空手、お茶の作法、お裁縫、パソコン自作、左官、マンガ描きなどの各自のスキルまで、いくらでもある。

 そして、世界ではそれすらもできずに、貧しく学歴もなく健康でもない人々が無数にいる。
 彼らにとって、日本人のスキルはまるで魔法だ。

 「2人会」をきっかけに、当事者が自分の価値を認められることで自己評価を上げ、外国で自分より困っている人たちに生きる力を与えられる仕事に就く日を、僕は心待ちにしている。

 なお、上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上でお気軽にお寄せください。



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