3・11、東日本大震災。
東京のマスメディア(テレビ・新聞)は、この大震災を過去のものにしようとしています。
実際、震災後9カ月が経ち、多くの方が「もう被災地ではなんとか復興してるだろう」と
考え、ボランティアに行くのをやめたり、支援活動への寄付に関心を失ったりしています。
しかし、被災地に暮らす人々の現実は、メディアが伝える「元気」や「笑顔」とは違います。
とくに津波被害の大きかった被災地の一つ、宮城県石巻市では、既に行政による支援が終わり、
自らも被災したNPO法人フェアトレード東北(代表・布施龍一)が孤軍奮闘する形で地元の高齢者や
在宅避難民を、今なお支援し続けています。
支援物資を贈ることもできますが、ボランティアにはなかなか行けない人も多いでしょう。
そこで、一つの支援プロジェクトを多くの人に知っていただきたいです。
それが、
one for one 皇居マラソンです。
2012年1月7(土)に東京の皇居を1周するこのマラソンは、第5回になります。
というのも、このマラソンは本来、ニートを誘って1日だけでも一緒に汗をかき、
伴走することで、自殺につながる孤立化を防ごうという目的があるからです。
(※上の動画は、2009年に取材された映像です)
2012年は、「ニートの孤立化を防ぐ」という目的に、
「被災地の復興活動を支援する」という目的が付け加えられました。
なぜなら、
NPO法人フェアトレード東北も、震災前からニートの自立支援を続けていたのに、
自ら被災した後では、ニートと一緒に地元で孤立化する被災者たちの支援を始めたからです。
one for one 皇居マラソンでは、ニートと一般市民が2人1組でカップリングされ、
遅い方に合わせる形で皇居を1周します。
こうすると、「一人じゃ走りきれない。どうせ無理」と及び腰の人も、
難なく楽しく話しながら走りきることができます。
5キロほどなので、走れば20分、歩いても40分ほどです。
それでも結構、汗をかくものです。
一度、このマラソンを体験してみると、それまで社会貢献の意識があった人でも、
「自分は相手のペースに合わせるという配慮が足りなかった」と体感で気づきます。
「普通の人になれ、なんて望んでいた自分はあまりに上から目線だった」と気付いた人もいます。
一方、ニートや引きこもり、精神科の通院経験者の参加者だと、
「走るって気持ちいい。頭でっかちになり、こんなことさえずっと忘れていた」とか、
「気分がすっきりし、仕事がしたくなった。こんな気持ちは初めて」と言う人もいました。
今回は、ニートでも、ひきこもりでも、精神科の通院者でも、自分の走りで
被災者を救う仕組みになっています。
というのも、このone for one 皇居マラソンの参加費のうち、500円が前述した
NPO法人フェアトレード東北に寄付されるからです。
フェアトレード東北の人たちが、毎日休まず、汗を流し、支援活動をしているのに
比べたら、たった40分ほど皇居を走り回るくらい、どうってことないじゃないですか!
年に1回くらい、誰かのために汗を流すことがあってもいいのでは?
(実際、自分のために誰かが汗を流してくれたら、あなたもうれしいでしょ!)
しかも、
参加費は2000円という格安!
同じようなチャリティ・マラソンでは、
京都・大阪だと1万円以上、
チャリティファンランでも2500円。
それどころか、ニートや引きこもり、精神科通院者、生活保護者、被災者など
「社会的弱者」なら参加費は1000円と半額になるのです。
さらに、この「社会的弱者」の参加費は、「東京までは遠すぎる」などの事情で参加できない方々が
指定のせっけんを買うだけで、1個お買い上げごとに500-1000円がこのマラソンの運営費に
寄付されるため、5-10円安くなるのです。
昨年度は、全国のみなさまのご協力によって参加費0円を実現できました。
手作りでぬくもりあるせっけんを買って、金銭的困難なランナーの参加を応援してください。
(※運営費が膨大にかかるため、少額の寄付やスポンサー、寄付付き商品の申し出も受付中)
ニートでも、引きこもりでも、精神科通院者でも、被災者のためにできることがあります。
一般の方にも、「社会的弱者」たちと一緒に汗を流すことで、いろいろな気づきがあります。
走り終わったら、NPO法人フェアトレード東北のニートたちが震災に負けずに作り上げた
「復興米」をみんなで食べ、談笑し、立場の違いを越えた交流が図れます。
ネットバンキングでお金を寄付するのは簡単ですが、被災者が復興のために必死に
汗を流している以上、たった1回ぐらい、あなたも汗を流してみませんか?
友人・知人にニートや不登校、ひきこもり、精神科通院者、被災者がいるなら、
ぜひ孤立化させず、声をかけ、「一緒に走ろうよ」と誘ってみませんか?
もちろん、僕も参加します。
参加予約・詳細は、
このサイトから。
バナーもできたようです(※あなたのブログにもはってみよう!)

なお、当日までにスタッフとして協力したい方は、
都内近郊に在住なら僕までケータイ番号を添えて
メールください。
東京までは遠くて直接スタッフ参加できない方は、
このtwitterのつぶやきをRTしたり、
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