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■須藤元気さんの被災地活動報告会 ~被災地支援の「一つの区切り」


 10月1日(土)、東京・渋谷のシダックスホールで須藤元気さんの率いる
ボランティア団体「Team We are All One」の被災地支援活動の報告会があった。

 僕はそのイベントの司会として招かれ、この団体の成り立ちと活動を知った。
 それは、とても興味深いものだった。

 事務局長を務めることになる京都在住の山本亜希子さんは、震災直後、ファンだった須藤さんに
「私たちの200万円を被災地支援に使って下さい」とダメもとでメールした。
 すると、須藤さんはその志に感動し、自ら代表として責任を持って行動することを決意。

 山本さんが発起人になってボランティアスタッフを公募したところ、被災地に全国各地から
共感者が集まり、泥かき作業などの汗を流す作業を始めることになったのだ。

 その後の活動の詳細については、Team We are All Oneの公式サイトを見てほしい。

 あるいは、須藤さん自身が書いた本『WE ARE ALL ONE 須藤元気のボランティア記録』(講談社)を読んでほしい。
(※この本の初版分の印税は全額、日本赤十字社を通じて東日本大震災義援金に寄付された)

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 山本さんは気仙沼大島という離島に2カ月ほど滞在し、島民と仲良くなりながら支援ニーズを
把握し、チームの仲間と活動できる環境を作ったり、チーム内の意見をまとめるなど、事務局長の
役を全うした。

 須藤さんは報告会に支援活動で出会った石巻の被災者の一人、ミッツさんを招いた。
 彼も津波で身内を亡くしているが、支援活動に感謝する気持ちで報告会のために上京した。

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(※右がミッツさん。左は被災地支援商品を出している渋谷にある居酒屋あわじやの大将)

 報告会の内容については、今後Ustream配信で公開される予定と発表されたので、
公式サイトでの発表を楽しみにしてほしい。

 報告会では、須藤さんが現地で経験した悲しい出来事を思い出しては
感極まって声をつまらせていたのが、とても印象的だった。

 須藤さんはもちろん、山本さんもチームの仲間も、全員がボランティアや支援活動の素人である。
 しかし、だからこそ志はピュアだし、とても熱い気持ちを持っていた。

 報告会と同時に東北物産展も開催され、僕はお茶碗を一つ買った。
 それらの商品は、チームが現地で買い付けてきたものだ。

 半年の活動の区切りとして行われた子の報告会には、全国からチームの仲間が集まり、
報告会の後はみんなで酒を酌み交わし、須藤さんもカラオケで長淵剛さんの『乾杯』を歌い、
仲間たちはそれに拳を突き上げて応え、お互いの労を楽しくねぎらっていた。

 半年経っても、被災地の復興はまだまだこれから。

 上記の本のサイン入りを僕にプレゼントしてくれた須藤さんは、報告会の壇上で
「復興にはどのくらいの期間がかかると思いますか?」と尋ねた。

 僕は、「少なくとも20年はかかるでしょう」と答えた。
 阪神・淡路の震災では、経済・文化・市民の気持ちまで含めると、10年かかったからだ。

 東日本大震災の被災エリアは広大だし、津波や原発、風評など複雑な事情があり、
問題は今なお山積している。

 まだまだ被災してないところに住んでいる人たちの力が必要だ。
 今回の震災を機に東北の魅力に気づき、ピンチをチャンスに変えたい。

 日本は列島全部が地震大国なのだから、決して東北は他人事じゃないはずだし、経済圏的にも
震災前のように東北を孤立化させては、日本を元気にすることなどできないだろう。

 他人事じゃないんだ。
 そう思えたら、きっとそれが「We are All One」ってことだろう。

 これからの「Team We are All One」の動きに、ぜひ関心を持っていてほしい。
 そして、活動を支えるために、自分が無理なく楽しく続けられるアクションを起こしてほしい。

 被災地に一緒に足を運ぶのもいいし、この団体のtwitterアカウントをフォローするのもいいし、
つぶやきをRT(リツィート)したり、団体へ少額でも寄付するのもいいだろう。

 支援活動は重機を要するような支援に移りつつあるが、マンパワーが不要になったわけじゃない。
 「一つの区切り」の後も、被災者の生活がまだまだ震災前には戻ってないことを忘れないでいたい。

 お祭りのように始まったボランティア活動も、これからはそこでできた「東北との絆」を担保に
持続可能な関わり方を考える時期になったのだ。

 長くかかる復興支援だからこそ、無理なく楽しく有益なあり方を模索していくタイミングなのだ。
 これを読んでいるあなたにも、被災者の方々に喜んでもらえる支援活動が必ずある。

 さぁ、元気を出して、また頑張ろうぜ!
 あなたのその一歩が、確実に状況を変えるから。


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