2013年に、僕(
今一生)は、拙著
『ソーシャルデザイン50の方法』(中公新書ラクレ)の印税の10%(=定価の1%)を、「ハタチ基金」に
寄付しましたが、今年は最新刊
『よのなかを変える技術』(河出書房新社)の印税の10%を寄付しましたので、報告します。

(左から、ハタチ基金事務局の嘉数菜利子さん、筆者=今一生、NPOカタリバ代表の今村久美さん)
「ハタチ基金」は、3・11当時に0歳だった被災地の子が20歳になるまで支援しようという遠大な計画の基金です。
20年間も支援するという責任はかなり重いでしょうし、その間に寄付金が集まらなくなったり、そのために事務局の運営が成り立たなくなるようなことがあっては困ります。
しかし、3・11から5年目の今年、人々は既に震災の話をほとんどしなくなりました。
今後5年後、10年後を見通せば、震災の記憶は人々の間から確実に薄れ、寄付金がどんどん目減りしていくことが懸念されます。
これから大きくなる子にとっては、教育費・教材費、日常の衣食住の生活費など、フツーに生きていくだけでもお金がかかることは、親御さんならどなたでも理解できるはず。
僕は、国民の一人一人が無理のない範囲で継続的に「ハタチ基金」へ寄付を続けてほしいと思います。

僕がこうした寄付に関する事後報告をするのは、「印税からの寄付」に賛同して僕の本を買ってくれた人に対して説明責任を果たしたいからです。
このように、本の著者や、CDを販売するミュージシャンが、印税から寄付することを増やしたいです。
そのためにも、寄付金がいくらで、どこに寄付され、受取先にはどんな人がいて、何に使われるのかについて、きちんと説明できる情報公開が大事だと思います。
また、寄付をすることによって、寄付先の団体に対して発言力を持つことにもなるため、「もっとこうした活動をしてほしい」とか、「他にももっと有効な使い道があるはずでは?」という提案を堂々と言えるというメリットもあります。
寄付に対する信頼度を上げるためにも、そのように発言する寄付者を増やすと同時に、僕のように「買うだけで寄付になる商品」を作る人の商品を、寄付先の団体に大々的に宣伝してほしいと思います。
寄付金が欲しい団体が、「買うだけで寄付になる商品」を公式サイトのトップで紹介しておけば、僕より有名な作家やミュージシャン、大企業なども、こぞって新刊や新譜、新商品のプロモーションに使いたがるでしょう。
そうすれば、寄付自体への信頼度も上がり、寄付金を継続的に調達でき、より多額の寄付金を集めることが容易になります。
なので、僕は寄付文化を定着させるためにも、自らお金を出して、寄付先の団体に寄付者へのリターンについて厳しく注文をつけ、実際にその団体が改善するかをネット市民と一緒に見守りたいと思うのです。
今回、僕が印税の一部を寄付した最新刊『よのなかを変える技術』は、買うだけで寄付になるだけでなく、著者に1時間無料でソーシャルデザインについて相談する権利が得られます(※詳細は本書の該当ページを参照)。
なお、NPO活動を始める方で、ソーシャルデザインのさまざまなスキルを格安で学びたい方は、日本財団ビルで8月14日に行われる
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