僕の書いた以下のブログ記事が、大反響になった。
以下の2本の記事は、いずれも
2000名以上の方がRTしてくださったほどだ。
■著者が「酒鬼薔薇聖斗」である確証を出版社が出さない時点では、本の内容の真偽も不明 http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-299.html■「酒鬼薔薇聖斗の書いた本」が作る、新たな悲劇の始まりの予感 ~著者の身元の「証拠なし」が確定 http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-303.html■「酒鬼薔薇聖斗が書いた本」の著者が身元不明であることが確定された件(ツイキャス動画) http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-304.html おかげで、常見陽平さんが
こんな記事を書いてくれたり、Facebookで紀藤弁護士にほめられたり、宮台真司さんに
このツィートをRTされるなど多方面から支持され、多くの人が冷静にこの騒動を考え直してくれたことを感謝したい。
でも、同時に、「どうすれば出版を差し止められますか?」という趣旨の問い合わせがtwitterやメールなどで届くようになった。
もちろん、誠意をもって1つ1つ応えたい。
けれど、すべてに答えていくのは手間がかかるし、端的に時間がもったいない。
もう、あの本に関するブログ記事を書くつもりはなかったけど、不本意ながら、問い合わせに関する窓口の情報を公開しておくので、これ以上はご勘弁を。
★太田出版(電話・FAX・メール・郵送)
『絶歌』の著者に関して、出版元の太田出版は身元を証明するものを読者に一切明らかにしていない。
「本を読めばわかる」と、買うことだけを勧めてる。
それは、客観的な証拠ではないのに。
それを不審に思った購読者には、直接問いただす権利がある。
http://www.ohtabooks.com/info/company.html http://www.ohtabooks.com/contact.html★『絶歌』を「酒鬼薔薇聖斗が書いた」と報じたテレビ番組(電話・FAX・メール・郵送)
『絶歌』の著者を「酒鬼薔薇聖斗」である証拠を出版社が何も出してない段階で、平然と「酒鬼薔薇聖斗が書いた」と報道したテレビ番組を見たら、その番組を放送したテレビ局か、BPO(放送倫理・番組向上機構)にどうぞ。
http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1119★『絶歌』の広告に関する苦情・相談(電話・FAX・郵送)
太田出版が著者の身元を明らかにしない段階で新聞や雑誌などに『絶歌』の広告を出していたら、JARO(日本広告審査機構)に。
http://www.jaro.or.jp/ippan/gosoudan/index.html https://kaiin.jaro.or.jp/tvcm/index.asp(※意見のみ/メール)
★『絶歌』の出版倫理(メール)
出版差し止め・不買・回収などについて、出版業界全体でどのような行基内ルールを作っていく予定があるのかについては、出版社が集まって健全な出版文化を築く趣旨で組織されている日本書籍出版協会へ。
http://www.jbpa.or.jp/contact/index.html★『絶歌』の配本・入荷・注文(メール)
各出版社から全国の書店に配本する取次大は、日販とトーハン。
https://www.nippan.co.jp/inquiry/(日販)
https://www.tohan.jp/contact/input(トーハン)
取次業界の代表的団体の日本出版取次協会は、下記。
http://www.torikyo.jp/info/index.html★『絶歌』の図書館への入荷・貸出(メール・twitter)
日本の図書館を代表する総合的な全国組織は、日本図書館協会。
https://www.jla.or.jp/inquiry/tabid/76/Default.aspx https://twitter.com/JLA_information★『絶歌』の書店での扱い 日本書店商業組合連合会(略称=日書連)の公式サイトの中に、あなたの地元の書店商業組合のサイトへのリンクがある。
http://www.n-shoten.jp/information.html(※サイトの下の方へ)
どんな人も、疑問や批判など自分の意見があるなら、太田出版もしくは関連団体に直接、問い合わせてほしい。
自分のお金を出して本を買った人には、太田出版へ著者の身元について納得いくまで尋ねる権利がある。
「元少年A」という匿名で本を売る自由と権利を出版社が行使するなら、消費者に対して説明する責任と義務が生じるのは当然。
その問い合わせに対してどんな答えが返ってきたかをネット上にさらすことも、発売当初から「酒鬼薔薇聖斗が書いた本」という新聞・テレビの報道を鵜呑みにして出版社と著者を儲けさせた購読者の社会的責任の取り方の一つだ。
僕は、この本を買っていない。
買いたくもない。
どうしても読みたい人は、2chに全文データをアップした人がいるので、twitter検索で探して自己責任でどうぞ。
太田出版が著者の身元に関する客観的な証拠を公開するまでは、僕は本の中身に全く関心をもてない。
何度も指摘しているけど、今回の騒動の最大のポイントは、「元少年A」が酒鬼薔薇聖斗である確かな証拠はどこにも無く、出版社自身が著者が誰かを読者に示せないまま、「ノンフィクション」という触れ込みの本だけが販売され続けていることにある。
著者不明の商品が流通し続けることは、著者が殺人者であった場合よりも、はるかに道義的責任が重い。 「事実を書いた」という価値が判断できない商品でも売っていいなら、書店のノンフィクション・コーナーに置かれた本全体のイメージが悪くなり、「どれもどうせウソが混じってるんだろう」という視線を持つ読者が増え、本や事実を取材する価値の凋落を招きかねない。
これは、書店・取次・出版社のすべてにとって商売を危うくするだけでなく、読者自身も、まともに事実を取材した本を読みたくても読めない時代を招きかねないってことなんだよ。
だからこそ、『絶歌』がいつまでも流通することは、日本社会の全体にとって好ましくないんだ。
僕は一刻も早く出版業界の関連団体が太田出版に対して、出版差し止め・回収など何らかの処分・制裁をしつつ、業界内のビジネスを健全化できるようなルールを策定して、読者を安心させるだけの良質な出版文化を作れる仕組みを作り出す必要があると考えてる。
法制化を求める国民の声より先に、そうした業界内ルールを作らないと、困るのは業界で働く人だけでなく、国民全体であることにピンと来てほしい。
だから、一般の市民=読者が無理なくできるアクションとして、上記のように問い合わせ窓口を紹介した。
他にも、自分の住む町で最寄りの図書館や書店に問い合わせることも大事だろうが、そのへんは自分の頭で考えてほしい。
僕は『絶歌』の出版によって、著者が本人であろうとなかろうと、酒鬼薔薇聖斗「本人」は今後、追い詰められ、自殺か再犯かに追い詰められ、罪もない第三者が巻き添えを食いかねないと懸念するので、この話題は気が重いのだ。
なので、本当にこの騒動の話題は、もう書きたくない。
むしろ、この日本社会が、もっと誰にとっても生きやすいものにできるよう、民間で市民自身が試みているさまざまなアクションを取材・執筆・紹介することに時間と労力を割きたい。
その方が毎日ワクワクした気分で生きていられるし、この窒息しそうな空気の中に一条の光を見る思いがするからだ。
今より生きやすい「よのなかの仕組み」を作り出す
ソーシャルデザインについて、もっと知りたい方は、以下のイベントに足を運んでほしい。
予約が始まっているので、お早めにチェック!
■7・7夜 大阪でソーシャルデザイン「よのなかを変える人たち」(←クリック)
7月7日(火) 開場 PM6:30 開演 PM7:30~PM10:30/大阪ミナミ ロフトプラスワンWEST(※Googleに日本一に認められたホームレス支援、LGBT、動物殺処分ゼロなどの団体が集合)
なお、上記の記事の感想は、
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●ソーシャルデザインや社会貢献の活動や事業を取材してほしい方は、
この記事を読んでください。
●このブログで100人以上がtwitterで拡散した最近の記事は、以下の通り。
■著者が「酒鬼薔薇聖斗」である確証を出版社が出さない時点では、本の内容の真偽も不明 ■ソーシャルデザインの担い手たちの語りを動画で観よう ~6・3新宿ロフトプラスワン イベント ■ライターのギャラを安いままにしてると困るのはサイト運営者 ~金で無い価値に気づけ! ■気分はもう、戦争。 ~きみの作法は、きみ自身を生きやすくしているか? ■第5の虐待「文化的虐待」について本に書きたい ~書籍編集者を公募します! ■平和とは「関係」のこと ~「自分だけ良ければ」を主張するほど日本は小国じゃない ■『よのなかを変える技術』の目次を発表 ~14歳から読めるソーシャルデザイン入門書 ■1週間の入院で僕も考えた ~誰かと共に暮らすために必要な自分の価値 ■「助けてあげるよ」と言い寄ってこられたら、あなたは? ■自殺防止の番組で、自殺したくなくなった? ■15歳で文化を仕分けされる日本人★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★■本の商業出版を考えている個人・法人の方は、こちらへ(※もうすぐ〆きります)
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