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■神保町をバリアフリー・タウンにすれば、国内外からの集客増を実現できるチャンスだ!


 5月28日の昼下がり、神保町駅近辺を小一時間ほど歩いてみた。

 その晩、僕の出演するトークイベントが某書店で行われるので、友人の車椅子利用者と待ち合わせるカフェを探していたのだ。

 ところが、車椅子利用者だと、一人では入れないカフェばかり。
 これは僕だけの印象だけでなく、チェアウォーカー(車イス利用者)も同様らしく、こんなブログ記事もある。

 段差があったり、ドアが狭かったり、二階にあるために二階のドアの広さがわからなかったり、タバコが吸えなかったり、店員に声をかけにくい雰囲気だったりと、「車椅子ユーザ」の目線で街を見ると、神保町は、残念すぎる街なのだ。

 東京五輪の開催で、これからもっと多くの外国人観光客が東京を訪れる。

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 なのに、バリアフリー環境に改善しないのであれば、店にとって売上の点で大きな機会損失をしてしまうし、ベビーカーの子連れ親子も迷いながら店を探す「カフェ難民」として無駄な観光時間を過ごすことになる。

 これでは、誰も幸せになれない。

 そこで、バリアフリーを街ぐるみで実現させれば何が起こるかを、想像してみてほしい。

 車椅子ユーザは、介助者や家族・友人と外出する機会が少なくないので、さまざまなニーズを持ったより多くの客を街に招いてくれるのと同じ。

 同行者の誰かが「ちょっと本屋に立ち寄りたい」と言えば、すぐに買い物ができるし、歩き疲れたら飲食店を探すため、バリアフリーの店があると知っていれば、店側は複数の顧客を一度に確保できる。

 ベビーカーの利用者は、パパとママや、ママどうしなので、上記と同様のメリットを店にもたらせる。

 他にも、ろう者や視覚障がい者、精神障がい者などへの配慮もあれば、「どれほどバリアフリーの街に変わったんだろう?」という好奇心から、障がいを持つ当事者だけでなく、福祉関係の従事者、福祉を学ぶ学生なども、国内外から集まってくるだろう。

 車椅子利用者でも、ベビーカー利用者でも、外国人でも、誰にとっても気軽に店に入れる工夫を、神保町の商店会は試みる必要があるだろうし、それは急を要するのかもしれない。

 逆に、多くの書店・出版社が集まり、日本の出版文化を支えているはずの街・神保町が、バリアフリーになっていない現実は、日本人の文化的な民度の低さを多くの外国人に印象づけてしまうことになる。

 みんなが幸せになることをやるのに、何をためらうことがあるだろう?

 車椅子ユーザやベビーカーでも無理なく書店や飲食店などに入れる「配慮」さえあれば、バリアフリー建築やリフォームに関するコストも、さほどかからない。

 それは、たとえば、自分の店に「車椅子やベビーカーをご利用の方はスタッフが入店を手伝います」というピクトグラム(絵文字)を店の前にシールのように貼っておくだけでもいい。

 また、店までの地図の中に、段差を避けて通れるルートが示されていたり、車イス利用者が入れるユニバーサルデザイントイレ(多機能トイレ)の位置情報もネットでシェアできるようにすれば、障害者も子育てママも安心して本を買い、飲食を楽しめる。

 こうしたバリアフリーの試みは、すでにNPOが実践し、さまざまな街で試みていることだ。

 そして、そういう低コストで費用対効果の良いバリアフリーを含むソーシャルデザインを、筆者はこの10年間、取材し、『ソーシャルデザイン50の方法』(中公新書ラクレ)などの本で紹介してきた。

 東京には、外国人から見て魅力的な街がたくさんある。

 秋葉原は「ヲタク」の聖地であり、新宿2丁目は「LGBT」にとって気軽に飲めるエリアであり、下町は「相撲」や職人工芸品などがあって江戸時代から続く日本の情緒を味わえる街だ。

 しかし、どこの街も、バリアフリー視点で見れば、かなり危うい。
 東京駅に到着した時点でも、必死に時間をかけて到着した駅に降りても、街の中で迷いながら移動するしかない。

 そこで、日本の文化を担う神保町が真っ先に「バリアフリー・タウン宣言」を世界に向けて発信すれば、若い「ヲタク」の外国人たちは「秋葉原や中野だけでなく、神保町でもアニメやマンガのレア・アイテムが手に入れられるんだぜ」とネットで拡散してくれるだろう。

 車椅子ユーザには、当然、お金を持っている高齢者も少なくないので、日本の古書店が集まっている神保町に、若い頃に買えなかった高い書物やレアな書画などを発掘できる楽しみに気づくだろう。
 
 年齢別の個人金融資産の保有割合金融広報中央委員会より)を見ても、高齢者に気持ち良くお金を出してもらうのは、今日の商売では当たり前の配慮だ。
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 以上のように、バリアフリーを観光の価値として位置づけ、民間から改善できる仕組みづくりを神保町の商店会に提案できる機会があれば、成田や羽田から到着する東京駅から近い神保町は、外国人にとって秋葉原より有名な街になりうるし、日本の出版文化を海外にアピールできる絶好の機会を作ることになり、出版社も書店も飲食店も、自社の売上を底上げできるビッグチャンスにもなりえる。

 それどころか、日本で最初に話題になればこそ、「神保町モデル」として全国・世界へ成功事例を発信できる。
 先行者利益を得た神保町は、高齢化が進めば進むほど国内外から注目を浴び続ける。

 どこの街も「観光の目玉」を作ってしのぎを削ってる今日だからこそ、世界でも国内でも必ず話題になるバリアフリーという普遍的な課題を民間で解決すれば、売上・知名度・影響力のどれを取っても先進的な利益を得る。

 いつやるの?
 今でしょ!

 ただし、他の多くの業界にはすでにあるCSR(企業の社会的責任)の部署が、多くの出版社や書店にはない。

 他業界では、CSRを通じてソーシャルデザインやソーシャルビジネスに取り組んでいるのに、文化を発信しているはずの出版界隈が遅れているのは、皮肉な現実だ。

 そこで、地元の商店会が動き出せば、出版社もそれに乗じて無理のない社会貢献と売上アップが見込めるので、あとは誰が商店会に対してソーシャルデザインを提案する機会を作れるかだけが課題になる。

 ちょっとした工夫によって低コストで集客増にできた事例は、既にさまざまなNPOの仕事に見られる。

 神保町の商店会が僕の講演会を企画してくれれば、集客増につながるソーシャルデザインのプロジェクト案をプレゼンしたいところだ。

 プレゼンの資料を新たに作り、千葉の片田舎から神保町まで行って「無理なく低コストでバリアフリーにできる仕組み」をプレゼンするのだから、無料での講演はできない。

 けれど、費用対効果の悪いアホなコンサルにべらぼうな額面で外注するぐらいなら、よっぽど有益な講演を提供できる。

 このブログの内容に共感された方は、記事の最後にあるtwitterやFacebookなどの拡散ボタンを押してほしい。
 神保町の未来を真剣に考える志のある商店会の方がいたら、ぜひこのブログ記事を読んでほしいところだ。

 さて、今より生きやすい「よのなかの仕組み」を作り出すソーシャルデザインについて知りたい方は、以下のイベントに足を運んでほしい。

 どれも予約が始まっているので、お早めにチェックしてね!

■6・3夜 新宿で宮台真司さんとソーシャルデザイン(←クリック)
6-3miyadai-ok.jpg
 6月3日(水) 開場 PM6:30 開演 PM7:30~PM11:00/新宿・歌舞伎町ロフトプラスワン
(※子育てと仕事の両立、動物殺処分ゼロ、途上国支援などに取り組む団体が大集合!)


■6・12夜 ソーシャルデザイン白熱教室@早大 ~誰でも無料 (←クリック)
waseda-con.jpg
 6月12日(金)開演PM7:00-9:00/早稲田大学 早稲田キャンパス3号館405教室
(※よのなかの仕組みを変えるソーシャルデザインや社会起業について超わかりやすく講義)


■7・7夜 大阪でソーシャルデザイン「よのなかを変える人たち」(←クリック)
7-7west.jpg
 7月7日(火) 開場 PM6:30 開演 PM7:30~PM10:30/大阪ミナミ ロフトプラスワンWEST
(※Googleに日本一に認められたホームレス支援、LGBT、動物殺処分ゼロなどの団体が集合)


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●ソーシャルデザインや社会貢献の活動や事業を取材してほしい方は、この記事を読んでください。

●このブログで100人以上がtwitterで拡散した最近の記事は、以下の通り。

 ■気分はもう、戦争。 ~きみの作法は、きみ自身を生きやすくしているか?
 ■第5の虐待「文化的虐待」について本に書きたい ~書籍編集者を公募します!
 ■平和とは「関係」のこと ~「自分だけ良ければ」を主張するほど日本は小国じゃない
 ■『よのなかを変える技術』の目次を発表 ~14歳から読めるソーシャルデザイン入門書
 ■1週間の入院で僕も考えた ~誰かと共に暮らすために必要な自分の価値
 ■「助けてあげるよ」と言い寄ってこられたら、あなたは?
 ■自殺防止の番組で、自殺したくなくなった?
 ■15歳で文化を仕分けされる日本人



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