ライブハウス「ロフト」グループの席亭こと平野悠さんに誘われ、
『ロフトラジオ』という音声のみのUstream中継で話をしました。
それがYoutubeにアーカイブされたので、仕事やネットサーフの合間に「ながら聞き」で聞いてみてください。
(※
30分後くらいから不肖・今一生が出演し、90分間ほどソーシャルデザインについて語っています)
題して、
『世界同時革命としてのソーシャルデザイン 〜「意識高い系」から遠く離れて』。
「ソーシャルデザイン? なんだそれ?」
そう思った人も多いはず。
実際、ソーシャルデザインの語り部の多くは、「高学歴インテリ文化」を自明とする人たちで、いわゆる「意識高い系」としてネット上ではからかわれてるよね。
でも、べつに「ソーシャルデザイン」なんて難しくない。
だって、日本語でいえば、「民間主導のボトムアップ型の世直し」ってことだもん。
これまで「生きづらい社会を変える」といえば、選挙で政治を変えるとか、やれ「デモだ!」「座り込みだ!」「労働者、立ち上がれ!」なんていう運動がイメージされてきた。
…で、この社会、このニッポン、生きやすくなった?
なってたら、なんで自殺率は変わらずに高いの?
つまり、政治や行政に対して真っ先に「なんとかしてくれ」といつまでも期待したり、文句を言い続けたところで、生きづらいよのなかは変わらないってことなんだよね。
じゃあ、どうすりゃいいの?
政治家や役人、既存の大企業ではなく、民間で市民自身が日々の仕事を通じて、自分たちが切実に困ってること(=社会的課題)を解決しようぜってこと。
そして、そういうムーブメントは既に世界中で20年以上前から始まっていて、日本は立ち遅れはいるけれど、日本でも優秀なソーシャルデザインを実現し、政治や行政、既存の企業では解決できなかった社会的課題を見事に解決に導いている人たちが全国各地に続出しているんだよ。
テレビ局や新聞社などで高給取りで飯を食ってる人たちは、社会的課題に切実に苦しめられている「当事者」ではないから、ソーシャルデザインを積極的に報じなくても何も困らない。
だから、日本の国民は世界中で始まってるこの社会変革のムーブメントに目を向けられないまま、損をしてきた。
それでも、今この時も日本に新たなソーシャルデザインの担い手が増え続け、社会変革によって飯が食える人たちが続々と現れている。
彼らがそれまでの活動家と決定的に違うのは、反社会ではなくポジティブな「脱社会」の構えをとり、より生きやすい「よのなかの仕組み」をビジネスによって生み出そうとしてるところだ。
弱者を集めて引っ張っていくような「支援」=支配関係ではなく、弱者と対等な立場で一緒に汗を流しながら協働し、共に富を分け合うところだ。
障害者でも、セクマイでも、いろんなハンデをもっていても、そうした弱者が主人公となり、その当事者自身が望む解決の姿を当事者が主体となって作っていく。
言い換えるなら、資本主義を逆手にとって、誰かが富を独占して金持ちを目指すのではなく、みんなが生きていくのに必要十分な活動原資さえ作れば、剰余金はより広い範囲に解決の仕組みを普及させていくことに使おうってわけさ。
このことが、古い世代の人たちにはまったく想像さえつかない。
しかし、現実には福祉作業所で月収1万3千円で働かされていた障がい者でも、健常者並みの月収を得られる「よのなかの仕組み」を作った人たちが続出しているし、障がいを持った子どもでも稼げる仕組みを作った団体もある。
「よのなかの仕組み」は、困ってる当事者の声に真摯に耳を貸し、彼ら自身に解決の姿をちゃんと聞けば、民間でいくらでも変えていけるものなんだよ!
彼らが「弱者」にさせられ、ずっと苦しんできたのは、彼ら自身のせいじゃない。
「よのなかの仕組み」が悪かっただけなんだ。
それなら、民間で、毎日の仕事を通じて、そのダメな「よのなかの仕組み」を変えてしまおう。
それが、ソーシャルデザインの基本的な考え方なの。
ソーシャルデザインはボランティアではなく、社会的課題を解決できる価値の高い商品・サービスを生み出して、それまで苦しんできた当事者たちと一緒に稼ぎ出し、その収益によって「共に生きる」仕組みを新たに作り出すことによって、利益優先や弱者切り捨てのような「よのなかの仕組み」を変えようと動き出しているんだ。
だから僕は、
『社会起業家に学べ!』(アスキー新書)や、
『ソーシャルデザイン50の方法』(中公新書ラクレ)、
『よのなかを変える技術』(河出書房新社)などの本を書いて、ソーシャルデザインを進める社会起業家たちの面白い社会変革の実例をたくさん紹介してきた。
もっとソーシャルデザインについて知りたいと思ってくれたら、ぜひ
このページを読んでみてほしい。
オッサン世代が古い発想でなしえなかった社会変革を、若者と女性たちが静かに平和裏に進めてる。
権力者たちが若者と女性を置き去りに高いびきをかいてるうちに、淡々と社会をより生きやすいものへ変えてしまおう!
よのなかを作り直す主権を、政治家や役人、既存の企業から、僕ら一般市民の手に取り戻そうじゃないか。

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