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■ビートルズの名曲を日本語で歌えるように訳してみた (8)


 「ビートルズの名曲を日本語で歌えるように訳してみた」の第8弾です。
(※これまでのすべてのオリジナル訳詩と僕自身が歌ってる音源のリストは、コチラ


 では、『You Can't Do That』から。

 ビートルズの初期作品は、とくに色濃く「不良少年」独特の歌詞の世界が描かれてると思います。
 これ、宇崎竜童さんあたりが渋い声で歌えば、ぴったりハマる気がします。

 邦題は、『懲りない女』でいいかも。
 それにしても、60年代のヤンキー男って、典型的なDV気質を自慢げに歌ってしまってるんですよねぇw




懲りない女 (作詞・ジョン・レノン/訳詩・今一生)


耳の痛ぇ話をするぜ
おまえが男と話したら
シメた後で 捨ててやるよ
前に言ったの に やっちまうんだから

これで2度目の密会だ
何度俺に言わせりゃいいんだよ?
シメた後で 捨ててやるよ
前に言ったの に やっちまうんだから

みんな俺を うらやましがるけど
おまえが誰 かといれば 俺は笑われ者だ

俺のものでいたいのなら 言うことを聞いてくれよ
どうにかなっちまう 俺のすべて
前に言ったろ やっちまうんだから

(You can't do that You can't do that 
You can't do that You can't do that You can't do that)

みんな俺を うらやましがるけど
おまえが誰 かといれば 俺は笑われ者だ

俺のものでいたいのなら 言うことを聞いてくれよ
どうにかなっちまう 俺のすべて
前に言ったの に やっちまうんだから



 次は、『Run For Your Life』。
 これまた物騒な歌詞でした。

 率直すぎるぐらい率直にジョン・レノンは、自分を伝えてます。

 メロディが決して暗くないので、意味もわからず明るくカッコよく歌ってしまうと、英語のわかる人から「近寄らないほうがええな」と思われるでしょうな。





命がけで逃げまくれ (作詞・ジョン・レノン/訳詩・今一生)


愛せないなら 死んでくれ
頭を隠せ 生きてぇなら
命がけで逃げまくれ
地下掘って頭を隠せ
他の男と一緒なら あの 世 行き

俺は嫉妬狂いの ひどいやつ
面倒なスケに用はない
命がけで逃げまくれ
地下掘って頭を隠せ
他の男と一緒なら あの 世 行き

牧師の言葉だと思って聞きな
俺はマジで撃つって言ってんの
命がけで逃げまくれ
地下掘って頭を隠せ
他の男と一緒なら あの 世 行き

愛せないなら死んでくれ
頭を隠せ 生きてぇなら
命がけで逃げまくれ
地下掘って頭を隠せ
他の男と一緒なら あの 世 行き

Nah nah nah Nah nah nah 
Nah nah nah Nah nah nah



 次は、『Getting Better』。

 前の2曲と比べると、歌詞の内容が大人になってますよね。
 DVを反省し、自尊心を取り戻した男の歌といっていいかもしれません。





さらば、サイテーの俺 (作詞・ジョン・レノン/訳詩・今一生)


やっと楽になれそう
学校じゃ クサってた
先生はダサいし 
アホらしい 規則で 小突き回してさ

きっとマシになれる 少しずつでもさ
そんな気がするんだ
きみとつきあってから

イライラしてて 夢に逃げてた
俺を受け入れ てくれた きみのおかげだよ
きっとマシになれる 少しずつでもさ
そんな気がするんだ
きみとつきあってから

マ・ジ・さ・い・こ・う・の・お・れ

だんだん良くなるよ (いいね、いいね、いいね)
ますます良くなるよ (いいね、いいね、いいね)

女を殴っては やたらと束縛してた
そんなサイテーな 俺もこんなに 変わっていける
もっとマシになれる 少しずつでもさ
そう そんな気がする
きみとつきあってから

マ・ジ・さ・い・こ・う・の・お・れ

ますます良くなるよ (いいね、いいね、いいね)
だんだん良くなるよ (いいね、いいね、いいね)

マ・ジ・さ・い・こ・う・の・お・れ



 次は、『We Can Work It Out』です。

 過去に『恋を抱きしめよう』という邦題がついていましたが、恋の歌というより、お互いの立場を互いに尊重しようよと提案するコミュニケーションの歌ですよね?

 しかも、「友よ」と呼びかけてるので、そこに「恋」を持ってきてしまうと、ニュアンスが変わってきてしまいます。
 ともあれ、こういうテーマの歌って、ありそうでなかなかない気がしますね。




わかり合えるのに (作詞・ジョン・レノン/訳詩・今一生)


のどがつぶれ
僕がもう話せなくなってもいいの?
ほんの少し
耳を貸さないだけでもの別れ?
わかり合える
わかり合えるのに

どこか間違い
かもと感じてるのにそのままかいい?
今夜 瀬戸際
共に歩めるかお別れか
わかり合える
わかり合えるのに

人生はあっという間 ケンカしてるなんて
ヒマはど こにもな いんだ
くだらない だんまりは罪さ
友よ だからもう一度

のどがつぶれ
僕がもう話せなくなってもいいの?
ほんの少し
耳を貸さないだけでもの別れ?
わかり合える
わかり合えるのに

人生はあっという間 ケンカしてるなんて
ヒマはど こにもな いんだ
くだらない だんまりは罪さ
友よ だからもう一度

僕の話も聞いて
時間だけが正解を教えてくれる
きみが自分の
立場だけにこだわればもの別れ
わかり合える
わかり合えるのに



 今回の最後は、大ヒットした『Help』。

 この楽曲が制作・演奏された当時のビートルズの人気は、今では考えられないほどすごくて、女性ファンのキャーキャー叫ぶ声の大きさがすごすぎて、演奏してるビートルズ自身も自分の演奏が聞こえなくなる(※参考の動画)ほどだったんですね。

 それで、その後、ライブよりレコーディング活動に重点を置くようになっていくわけですが、『Help』はそうした狂乱の日々の中でジョン・レノンが作ったもの。
 歌詞の中身を見ると、ほとんど「抑うつ状態」ですよね。

 もちろん、若い頃の万能感が消えて(=愛の謎が解けて)、恋人を作りたい(=独りきりじゃいられなくなる)という少年から青年への目覚めを歌ったとも解釈できますが、むしろキャンディーズの解散時の名セリフ「私たち、ふつうの女の子に戻りたいんです」を先取りしてたと解釈する方が、無理が無いでしょう。

 当時は、そんな解釈はビートルズ・マニアの間でしか通用しなかったように思いますが、ジョン・レノンが熱狂的なファンの男に射殺された事実を見ても、ジョンは「ふつうの暮らし」を望んでいたように思うのです。

 今日では、どこか「ひきこもりの目覚め」のようにも解釈できそうな歌ですが、それだけジョンが率直にその時の自分の気持ちを歌詞に込めていたことは真実でしょう。





どうか助けて! (作詞・ジョン・レノン/訳詩・今一生)


Help! 助けてよ Help! 僕の信じる
Help! 人だけでいい Help!

誰かの助けを 借りたい だなんて
あの頃は ゆめにも 思わなかった
そんな日々はとうに過ぎて もうダメなのさ
心機一転 ドアを開ける 時なんだ

手を貸してくれ めいってる
そばに いてくれる だけでいい
ふつうに暮らしていたいんだ
どうか 助けて

今じゃすべてが 変わっちまった
自分がどこにいるかも わからない
不安が不意に襲ってくる
きみなしじゃ ダメだって 気づいたよ

手を貸してくれ めいってる
そばに いてくれるだけでいい
ふつうに暮らしていたいんだ
どうか 助けて

誰かの助けを 借りたい だなんて
あの頃は ゆめにも 思わなかった
そんな日々はとうに過ぎて もうダメなのさ
心機一転 ドアを開ける 時なんだ

手を貸してくれ まいってる
そばに いてくれるだけでいい
ふつうに暮らしていたいんだ
どうか助けて

Help me, help me! Ooooooo...



 では、次回の更新をお楽しみに。
(※これまでのすべてのオリジナル訳詩と僕自身が歌ってる音源のリストは、コチラ


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