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■「良い子」と自殺率から見えてくるもの ~仕事を求めて都市に住めば全員幸せか?


 ちょっと興味深いデータがある。

 文部科学省「平成25年度全国学力・学習状況調査」の分析による「いい子どもが育つ」都道府県ランキングで、子どもの資質や成育環境として望ましい・望ましくないという判断が可能」な46設問を抽出したところ、秋田県が1位になったのだ。

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 1位の秋田県は、学力調査でもトップ。分野別では、全11分野中6分野でトップ。設問別では、46設問中20問でトップだった。特に、「コミュニケーション能力」や「体験」では全項目でトップとなった。

 しかし、一方で、秋田県といえば、過疎化によって、なんと19年間も自殺率1位という汚名を記録した県だ。

 そこで、「いい子どもが育つ県」と、自殺率の高い県を並べてみる。

☆「いい子~」の総合評価 (2013年)
●1位「秋田県」65.8、
●2位「宮崎県」63.3
●3位「山梨県」57.0
●4位「埼玉県」56.4
●4位「広島県」56.4
●6位「栃木県」56.2
●7位「福井県」54.8
●8位「岡山県」54.0
●9位「富山県」53.8
●9位「山口県」53.8

☆自殺率の高い都道府県(2013年)
●1位 岩手県 27.47
●2位 新潟県 26.94
●3位 秋田県 26.85
●4位 島根県 26.08
●5位 群馬県 25.65
●6位 山形県 24.66
●7位 富山県 24.20
●8位 青森県 23.76
●9位 鹿児島県 23.69
●10位 山梨県 23.61
(※人口10万人あたりの自殺者数)

 秋田・山梨・富山が、かぶってる。
 少なくともこの3県については、「いい子」と自殺に相関関係を疑ってみてもいいかもしれない。

 近年は中高年の自殺が目立つが、若年層の死因1位が自殺であることは変わらない。

 良い子が育っても、低学力のまま中高年で地元に残らざるを得なくなると、自力では仕事を作れず、過疎による失業・貧困や、コミュニケーション不足による孤独や介護疲れなどで自殺に導かれるということだろうか?

 そうなると、「いい子」とは、学力が優秀になってさっさと田舎やデキの悪い子を捨てて生き残れる子、というメッセージに見えてくる。

 では、勉強が諸事情でできなかったり、どうしても学力を相対的に上げられる環境にない子はどうなるんだろう?

 ここに、官僚による弱者切捨ての発想を見るのは、僕だけだろうか?

 親の所得と子どもの学歴が完全に比例している今日、51%の市町村が25年以内に消滅すると予測されている以上、国全体の人口減を食い止める意味でも、国力を維持・向上させる意味でも、田舎の勉強のできない子の学力を底上げしたり、低学力でも稼げるまちづくりに本腰を入れて取り組む必要があるんじゃないだろうか?

 ほかの人が書いた「ドラゴン桜が書かない本当の日本の底辺」というブログ記事も、ぜひ参照してみてほしい。

 学力格差が、東大を目指せばなんとかなるという幻想を、教育現場から「ありえねー!」と指摘するリアルな記事だ。
 『ドラゴン桜』の幸せモデルは、完璧にマンガ的な幻想なのだよ。


 なお、上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上でお気軽にお寄せください。



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