イギリスのテレビ局が制作した映画『Young@Heart』(2007年制作)は、アメリカの片田舎の町の30人程度の老人合唱団のドキュメンタリーだ。
メンバーの
平均年齢は、なんと80歳!
しかも、「これまでに歌ったことのない若い奴のロックを歌おう! 人生は挑戦だ」と宣言し、よくある讃美歌や懐メロを歌うのを辞めてから、イギリスのテレビ局に取材され、それがアメリカで映画として公開(日本では2008年公開)されると、たちまち人気が出て、全米ツアーが決まり、CDデビューまでしてしまった。
刑務所に慰問に行けば犯罪者たちに涙を流させ、ツアーの最中のメンバーが死んでしまったり、認知症で歌詞を覚えられないメンバーもいれば、車いすに座ったまま歌うメインボーカルもいる。
ソニック・ユースやボブ・ディラン、Cold playやクラッシュなど、ハードコア・パンクまで歌う。
ディストーションを利かせたギターがギンギンうなるようなロックを最初に聞かせると、ビクッとしてしまったが、「ハードすぎるかな。じゃ、やめるか?」と指揮者が言うと、「老人だからってバカにするな!」「俺たちにだってっできる」とやり始めたんだそうだ。
日本の高齢者の場合、昭和歌謡のような懐メロを自宅やカラオケ店で歌って終わったり、合唱団といってもフォークのような歌声喫茶や教科書にあるような選曲になりがちだが、70年代ロックをリアルタイムで聴いてきた世代は既に60代。
70代ですでに自宅で孤立化し、認知症になるのを待っているかのような高齢者は珍しくない。
だったら、昔のJ-ROCKを歌って、その新鮮なビートでお互いに元気を高め合える老人合唱団があってもいいんじゃないか?
1組でもそういう合唱団が生まれれば、全国やアジア諸国にもライブ・ツアーができるかもしれないし、それこそCDデビューだって夢じゃないだろう。
しかも、過去の歌でも、老人が歌うだけで歌詞の内容が違って聞こえるんだよ。
これは、老人にならないと出せない魅力(=当事者固有の価値)なの。
Young@Heartも、昔のロックを歌うと、歌詞の意味が変わって、深くなるの。
たとえば、ボブ・ディランの「フォーエバー・ヤング」は小さなわが子に向けて親心を歌った曲だが、その歌詞を老人が歌うと、意味が違ってくる。
「君の手がいつも忙しく動いてますように
君の足がいつも迅速に動いてますように
強くゆるがない信念を持ちますように
変化の風向きが変わろうとも」http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-772.html そんなことを介護の仕事をしている妹とカフェで話してたら、「お兄ちゃん、それ、やろうよ」と食いついてきた。
面白くなるかもしれない。
そこで、日本の70-80年代のJ-ROCKなら、どんな歌がいいかなと考えるのが楽しくなってきた。
老人が歌うと、意味がぐんと深くなる歌…。
たとえば、佐野元春の『SOMEDAY』。
高齢者ばかりで歌っている図をイメージしながら、読んでみてほしい、
「窓辺にもたれ 夢の一つ一つを
消してゆくのはつらいけど
若すぎてなんだかわからなかったことが
リアルに感じてしまうこの頃さ
いつかは誰でも愛の謎が解けて
一人きりじゃいられなくなる Oh! Darling
こんな気持ちに揺れてしまうのは、
きみのせいかもしれないんだぜ」http://www.uta-net.com/song/114984/ たとえば、矢沢栄吉の『アイ・ラブ・ユーOK』。
「求め合って 生きていたい
この世界のすべてが闇に消えても」http://www.uta-net.com/song/148/ たとえば、RCサクセションの『雨あがりの夜空に』。
「この雨にやられて エンジンいかれちまった
おいらのポンコツ とうとうつぶれちまった
どうしたんだ Hey hey baby!
バッテリーはビンビンだぜ
いつものようにキメて ぶっ飛ばそうぜ
こんな夜にお前に乗れないなんて
こんな夜に発車できないなんて」http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND365/index.html ユーミンの『埠頭を渡る風』も面白いかも。
「青いとばりが 道の果てに続いてる
悲しい夜は 私を隣に乗せて
街の明かりは 遠くなびくほうき星
何も言わずに 私のそばにいて」http://www.uta-net.com/song/3970/ 楽曲だけでいえば、『タイムマシンにお願い』や『TOKIO』、『六本木心中』なども、ライブでアゲアゲになるんじゃないかなw
面白いと思ってくれたら、J-ROCKで老人合唱団に歌ってもらえると深くなるような楽曲を教えてくださいな。
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みんなが面白がれる楽曲がたくさん見えてきたら、本当に千葉県市原市の片田舎で、日本初の「老人ロック合唱団」を発足させてみようかなと思ってる。
いや、僕ができなくても、君の町でも結成すれば、その合唱団が日本初となる。
日本初なら、テレビや新聞などのマスメディアも飛びつく。
老人合唱団による全国ツアー・アジアツアー・CDデビューも夢ではなくなる。
高齢化社会ニッポンからアジアに向けて、老人と一緒に高齢者の孤独死や認知症を防ぐソーシャルビジネスとしてムーブメントをおこしてみるのも、面白いと思うのだ。
市原市近郊に住んでいる方で、関心のある方はお気軽に
メールください。
とくに、淑徳大学や平成帝京大学などで高齢者福祉を学んでいる学生さん!
「このアイデアを実現するために、少しでも動きたい!」という気持ちを待っている。
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