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■脳をいじるクスリに脱法も合法もない ~脱法ハーブ事件から精神科医療を思う


 東京の池袋駅前で車を暴走させ、歩行者をはねて殺傷した事件で、「脱法ハーブ」の問題がメディアでクローズアップされている。

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(※朝日新聞の記事より)

 自分の頭で考える習慣のついてる人なら、この報道の切り口が「市民のためというより警察寄り」であることにピンとくるだろう。

 まず、薬物が違法か合法かの前に、どんな薬物も処方を間違えれば、自分の言動についてコントロールなどできなくなる。
 警察は「脱法」(違法)の薬物を取り締まりたいので、メディアもそれに乗っかって「脱法ドラッグは危険」という報道をする。

 しかし、合法なら危険じゃないのかといえば、そんなことはない。
 精神科で処方される薬も、処方を間違えれば、同じような事件はおこるからだ。

 では、「正しい処方」なんてものは、あるだろうか?

 ギリシャ時代のように「賢者」と「愚者」が明確に分かれ、愚者が賢者を完全に信じる時代なら、医者は賢者として振る舞い(※当時は哲学者と医者は同義)、愚者は医者の出す薬をありがたがって処方を守っただろう。

 しかし、現代の医療では、患者は医者を賢者だと信じていない。
 患者も自分を愚者だとは思っていない。
 そうなれば、医者が言う通りの処方を守る根拠は失われる。

 もちろん、薬以外の療法によって絶大なる信頼を既に患者との関係において築いている医者もまれにいて、そういう医者が「どうしてもという場合は処方を守って」と念押しの上で薬を出したなら、その処方は守れるかもしれない。

 しかし、現実には、そういう医者はそう多くは無い。
 だから、厚労省は精神科の多剤処方を厳しく指導する通達を出したし、精神科で薬を処方されているのに車を運転し、京都で事故をおこしたてんかん患者もいた。

 脳をいじる薬は、それが合法であろうが、非合法であろうが、脳にとっては関係なく作用するのだ。
 これは警察の管轄ではなく、製薬会社の企業倫理や精神科医療の問題を多分に含んでいる。

 しかし、なぜか新聞・テレビ・雑誌では「脱法」の部分に目を引かせる報道が目立つ。
 なぜ、製薬会社や医療の倫理がマスメディアで真剣に問われないのか?

 日本医師会、製薬会社は、マスメディアにとって自社に広告収益をもたらす大口のスポンサーだから。

 マンガ『ブラックジャック』に「日本医師連盟」という架空の団体が出てきて、「連盟は総理より偉いんだ」というセリフが有る。
 こういう構図を手塚治虫さんは「無免許医」という設定で浮き彫りにした。

 僕らは、一つの情報を一定の方向にだけ読まれるように誘導されていることに敏感になる必要があるし、それがメディア・リテラシーの初歩として若い頃から学ぶ必要があるだろう。

 あなたや、あなたの大事な人間が、何の罪もなく突然「事故」に巻き込まれたとしても、それは「不運」なのではない。
 みんなの知らないところで誰かが自分の利益を守ろうとし、他の誰かの脳内をおかしなことにしている結果なのだ。


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