児童虐待には、身体的虐待・ネグレクト・心理的虐待・性的虐待の4つがあるとされている。
だが、厚労省が全国の児童相談所から集めた
全国統計では、性的虐待はわずか2.2%ということになっている。

(※
児童虐待防止全国ネットワークのHPより)
しかし、これは実態とは大きくかけ離れているといっていい。
性的虐待は、子どもにとって性に目覚める前からわけもわからずに受けている被害であり、性に目覚めても「他人には簡単には言えない」苦しみであり、万が一、自ら児童相談所に告発しても緊急に保護されることもなく、何ら改善の見込めない深刻な問題だ。
だから、児童相談所への相談事案としては、統計に反映されない。
1997年に僕が全国向けの雑誌を通じて被虐待の体験告白を募ったところ、その4割強が性的虐待だった。
それをふまえると、元タカラジェンヌ・東小雪さんが
「性的虐待は実は数え切れないほど起きています」という言葉には強い説得力がある。

今から遡ること15年前の1999年、僕は『完全家出マニュアル』を書いた。
家族から虐待されている子どもが、自分の力で家から避難できる知恵を集めた本だ。
児童福祉法から労働法などもふまえ、完全に合法で自立できるマニュアルだ。

既に絶版になっているので、最寄りの図書館で読まれるか、
古本を買っていただくか、著者の僕のところに直接注文して取り寄せるほかにない(※お問い合わせはお気軽に
メールください)。
こういう本を作ったのは、児童相談所が当事者である未成年にとってまったく救いにならず、機能不全である以上、一刻も早く家から避難しなければ、精神的な苦痛から人生が立ち行かなくなる恐れが大きいからだ。
家出を深夜徘徊と誤解したまま報道する一部のバカなテレビ番組や新聞記事によって、家出のマスイメージは不良行為として国民の間に刷り込まれてる。
だが、家出人が犯罪の被害者・加害者になるケースは1割未満だと、捜索願を受理している警察も発表している。
実際に家出人を多数取材してみれば、現実の家出は自分を虐待する親からの避難だとわかる。
虐待に関心をもたず、マスイメージを作ってウソを報道し、数字を稼ごうとする高学歴文化の罪は極めて重い。
最初から不良行為として決め付けてかかれば、深夜徘徊をする10代を取材して仕事が終わる。
つまり、薄っぺらい取材で満足しているから、真実が見えないのだ。
しかし、朝日新聞にそう主張しても、朝日の記者は「当社では家出OKとは書けません」ときた。
虐待され続ける子どもよりも、自社のメンツを守りたいなんて、僕は「それがジャーナリズムなのか」と腰を抜かした。
親不孝にならなければ、身を守れない深刻さを重く受け止めるなら、いじめ自殺で不登校を容認したように、虐待する親から避難して暮らせる方法を大人が教えるのは当然ではないか。
それとも、田舎者のように「世間は泥棒ばかり。信用できるのは家の人だけ」と朝日新聞は言うのだろうか?
家が最悪・最低の地獄の子どもにとって、世間は天国ではなくとも、地獄ではない。
そういうマイノリティを「家出なんていう親不孝をしちゃだめ」と良識で拘束する人たちの同調圧力は怖すぎる。
彼らは、自分の主張が当事者の受ける虐待を明日も明後日も温存することを決して認めないし、その深刻な現実から目をそらすばかりだからだ。
刊行から既に15年が経ったが、『完全家出マニュアル』の現代版を、書いてみたい。
連載記事でもいいし、書籍でもいい。
現代なら、もっと自立しやすい社会インフラやサービスが民間事業として充実している。
急激に売れることはないかもしれない。
だが、図書館の片隅でこの本との出会いたい当事者をずっと待ち続ける本になるだろう。
それが、価値ある本なんじゃないかな?
僕は、心ある書籍編集者からの連絡を待っている。
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