自殺にまで追い詰められている当事者と出会い、付き合いを深め、当事者固有の価値を発掘して、その価値を商品化して当事者の収益源を生み出すという試みは、誰にでもできる。
そこで、
「苦しんできた経験は、当事者固有の価値」という記事を書いたが、長いので、プロセスの部分だけ下記にコピーしておく。
★「面白い経験」や「驚くような経験」を発掘し、その価値をみんなでシェア! 人は、他の人から質問されることによって、自分の人生が「いかにもフツー」というものではなく、むしろドラマチックな驚きと面白さを持つ価値あるものだと自覚できるようになる。
その価値こそが、当事者にしか知りえなかった固有の価値である。
苦しみ続けた人にしか知りえなかった経験なのだから、その経験は、今まさに苦しんでいる人、これから苦しむかもしれない人にとって大いに価値がある内容になる。
つまり、苦しんだ経験は、苦しんだ分だけ、商品価値も高い(=お金に変えられる)ということなのだ。
その価値を引き出すには、以下のプロセスをふまえると無理がない。
(1) 無理なく会える範囲にいる自分の知り合いの「社会的弱者」やネット上で関心を抱いた当事者に声をかける →自分が見過ごせない旧知の1人を選ぶか、
この掲示板で公募し、ブログやtwitterなどで拡散する
→メールやスカイプでもいいので何度かやりとりをし、相手の何について関心を持っているかを伝える
→この誘いは、この段階ではあなたのエゴにすぎない。「お願い」の構えを忘れずに
(2) 信頼関係を作れる手ごたえがあれば、その人に「自分史年表」を書いてもらう →
このページを参考にお互いに自分の年表を作り、できれば各自、自分のブログで発表
→5W1H(いつ・どこで・誰が・何をして・どういう経緯でどうなった)を具体的に書いてもらえるようお願いする
→当事者が明かせない固有名詞などは、無理に公開を求めない
(3) 年表を元に興味を持ったことについて「もっと深く知りたい」と当事者に伝え、アポをとる →カフェやファミレスなど両者にとって都合の良い場所で、年表にない逸話を掘り下げる機会を増やす
→話を聞く前に
このページを参考にしておくと、相手を深く知るのに役立つ
→年表を作れない場合は、当事者の作った詩や当事者の苦しみを撮影した画像や動画でもいい
(4) 「面白い経験」や「驚くような経験」を中心に当事者の経験を文章化し、公開可能な範囲を当事者に尋ねる →朗読して30分~1時間に収まる文章量にすると同時に、当事者の嫌がる部分は削除し、時系列で完成原稿にする
→思わず驚くような不幸な出来事でも、「なぜそこから生き残れたか」を掘り起こし、その内容を価値と考える
→自分の付き合い方に自信がもてない時は、カウンセリングを勧めるか、友人や
このサイトに相談する
(5) 原稿を台本と考え、あなたが質問し、当事者が答えるトークを有料イベント化する →カフェ・ファミレス・公民館・学校などに人を集めてイベントを開催し、定例化で客を増やしていく
→1回目の手ごたえをふまえ、2回目以後の開催スケジュールを早めに決めて、〆切りと集客目標を設定して動く
→ヒマな時間が多すぎると落ちやすいので、毎月のスケジュールに他の人と出会う機会や用事を増やす
たとえば、「20年も生活保護を受給してますが、何か?」というタイトルでイベントを実施するとする。
前半は2人の対談、後半は参加者からの質問として、2時間程度で終わる小さなイベントとする。
集合場所、1000円程度の参加費、参加できる人数、予約・問い合わせ用のメールアドレス、話し手のあなたと当事者の簡単なプロフィールをブログで公開し、その記事のリンクをtwitterやFacebook、LINE、mixiなどで「●月●日●時から■■■で~についてのイベントやるよ。もちろん、当事者が実体験を語るよ」と拡散しておく。
最初は、たった4人程度の少人数に限定した参加者数で開催してもいい。
その方がみんなで話しやすいし、当事者も緊張しないで済む。
それでも1人の参加費を1000円にしておけば、4000円となり、2人の主催者で折半すれば2000円ずつで、その場の飲食代は賄えるだろう。
それを毎月開催し、予約が増えてくれば毎週開催にしたり、より多くの人が集まれる場所に変えていく。
1回で20人も集まるようになれば、主催者の2人にはそれぞれ1万円が入ることになる。
1回で40人なら2万円ずつになり、これが月に4本もあれば、1人あたり8万円の収入を得られる。
40人が必ず集まる頃には、参加費も2000円に設定できるので、月に2回で8万円、4回なら16万円になる。
その頃には、地元のコミュニティFMや地方新聞、ローカルテレビ、ブロガー、フリーペーパーなどに取材される機会が増え、それによって市内の小学校・中学校・高校などから1回数万円の講演会をオファーされる可能性が高い。
中高生でも、親から虐待されて「すぐにでも自殺したい」と考えている子どもは、少なくない。
とくに、同性愛者の自殺率はヘテロより高いため、地方で理解を得られず孤独に苦しんでる10代も少なくない。
そうした若い世代にとって、自殺未遂を何度も経験しても生きて話す大人は、自分が得られるかもしれない明日の姿であり、希望の光として勇気付けられる体験を与えてくれる人に映るだろう。
つまり、
今生きていること自体が、当事者が若い世代に提供できる確かな価値なのだ。
そうしたイベントの開催を続けていく中で、当事者が「私と対談したい人は声をかけて」とブログに書いておけば、イベントで出会った人が新たな「2人会」の主催者になるため、当事者が出られるイベントがどんどん増えていき、その分だけ収入が増えることになる。
★学生でも、主婦でも、誰でも「2人会」を開催できる! そのように、「2人会」の開催が増えていけば、同じ悩みを持つ人たちに知られやすくなる。
その中にはお金持ちの家庭もあるので、当事者は彼らを対象に90分ほど話を聞いてあげる個別相談を1回1万円で引き受けることもできるようになる。
他にも、事前の振込みによるスカイプ相談を事業化することもできるだろうし、そうした活動をふまえて元気になっていった自分の経歴を信用の担保にして自分の本を商業出版できるようにもなるだろう。
そのように、当事者固有の価値を安売りせず、地道に「2人会」を積み重ねていけば、一人で部屋の中で孤立してにっちもさっちもいかないという絶望の日々から解放されるし、地域の学校や青年会議所、役所の福祉課などから講演依頼も来るかもしれない。
あるいは、「2人会」で生きる力を取り戻した当事者たちが出会い、「自殺兄弟」というコンビを組んで当事者100%の講演会を全国各地や海外にまで売り込んでいけるかもしれない。
「私は昔、リストカッターだった」
「僕は昔、オーバードーザーだった」
「僕らは、自殺兄弟! 死にそうなヤツは、だいたい友だち。俺らの話を聞いてくれ」
当事者たちの中には、自分で自分の仕事を作り出して食ってきた起業家も自営業者もたくさんいる。
「2人会」を経た彼らが集まって「自殺軍団」を作れば、芸能事務所のような会社を自分たちで作って、当事者の価値を高く売るビジネスを始められる。
「2人会」を経験し、自分たちにとってどんな関わりをされたら人生を面白がれるようになったのかを学んだからだ。
それが、「2人会」の活動で得られた2人の固有の価値であり、自分の大事な人間が自殺しかねないことに不安を覚える多くの人に希望を与える価値なのだ。
その価値さえ生み出せれば、全国で自治体の福祉課が開催している自殺対策の講演会や、ゲートキーパーの研修会、大学の福祉・医療の授業などに営業しまくれば、それまで偉そうに話していた精神科医やソーシャルワーカー、教師などに対して「きみたち、基本が間違ってるからね!」とツッコミを入れながら講演ギャラが得られる仕組みも作っていける。
いずれにせよ、あなたが当事者を深い関わり合いを続ければ、お互いに収入面でも精神面でもプラスになるのだ。
当事者が副収入を増やしていけば、本当はすごくやりたかった仕事で起業したり、無理なく働ける職場の情報を探すこともできるようになる。
当事者とパートナーが出会い、「2人会」の開催が決まったら、僕に
メールで知らせてほしい。
日時と場所が決まったら、twitterでも拡散してほしい。
約2万のフォロワーがいる
僕のtwitterアカウントでRTして、情報の拡散に協力したい。
なお、2人会のアイデアは、さだまさしさんの歌『療養所』(サナトリウム)からヒントを得たものだ。
自殺対策を考える「専門家」には、1対1の関係が助け合いになることを学んでほしい。
上記の記事の感想は、
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