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■児童虐待に関心のある映画監督・舞台演出家の方にオススメの原作


 ども、フリーライター・編集者の今一生(こん・いっしょう)です。
 
 僕は1997年にメディアワークスという出版社からCreate Media名義で『日本一醜い親への手紙』という本を企画・編集しました。

 この本は、親から虐待された当事者の方々から、その経験を告白する体験記を手紙という形で書いてもらう公募を行い、2ヶ月間で300人以上も集まった手紙から100通を1冊に収録したものです。

 10万部の売上を記録したこの本は、3部作になり、その語、角川文庫に収録され、現在ではノンカフェブックスから復刻されたバージョンが売れ続けており、累計30万部以上になっています。

 その内容の一部をYoutubeにアップしているので、まずご覧になってください。



 この『日本一醜い親への手紙』は、親に虐待された当事者の体験が100人も収録されているという前例のないリアルかつショッキングな内容であるだけでなく、児童虐待を予防・啓発するのに有効なアイテムとして、児童福祉に関わる学生やNPOなどでも長く読み継がれています。

 実際、児童相談所に寄せられる児童虐待に関する相談件数は、年々上がるばかりで、親からの虐待についての国民の関心度は高まりばかりです。

相談対応件数

 1年間で約6万件も相談が寄せられているということは、それだけで6万人以上の子どもが虐待されていることになり、相談してくるのは虐待していることを認めた親ですから、圧倒的多数派である「自分の言動を虐待だと認めていない親」を含めるなら、おそらくこの10倍は下らないはずです。

 つまり、いまこの時も全国のどこかで60万人以上の子どもが、近隣住民や学校教師などの大人たちの気づかないところで親に虐待されているのです。

 しかも、子どもの頃に始まる虐待は、10代、20代になると、既に常態化しています。

 10代に入る頃には父親にレイプされている少女もいれば、20代ではそういう自分を汚いもの、価値のないものと認知し、リストカットや精神科で出すクスリのオーバードーズ(過剰摂取)などによって「消えたい」と望むような人生へ誘導されていることもあります。

 そんな当事者たちにとって、『日本一醜い親への手紙』は、一つの救いです。

 なぜなら、「自分を傷つけた親を愛する必要はないんだよ」「憎んでもおかしくはないんだよ」「家出して避難することも生き延びるために保証されたあなたの権利なんだよ」というメッセージを、同じように親から虐待された仲間たちの声によって伝えられるからです。

 こうした虐待の問題は、なかなかフツーの人には理解されません。

 しかし、映像や舞台などで誰かが当事者の気持ちを演じ、そのセリフや行動、表情を伝えてくれたら、何よりも虐待された当事者に「ここに仲間がいた!」という勇気を与えるだけでなく、親自身にも自分のやっていることが虐待そのものであることを自覚させると共に、虐待の根深さ、深刻さを知らなかった一般市民にも大きな気づきを与えるチャンスになります。

 しかも、親からの虐待の問題は世界中で起きている問題なので、日本から世界へ発信できるコンテンツになります。
 だからこそ、映画監督や舞台演出家の方々に、ぜひこの当事者自身の声に基づいた『日本一醜い親への手紙』を原作に、映画や演劇を作って欲しいと望む次第です。

 なお、『日本一醜い親への手紙』のアンサーソングとして、親が生まれたばかりの子どもへ手紙を書いた公募手紙集『パパとママからのラブレター』(ノンカフェブックス)という本も作りました。

 この本を作ったのは、「無事に生まれてきたなら他に何も望まない」と出産前に望んでいたピュアな気持ちを親御さんたちに忘れて欲しくなかったからです。



 以上の本を原作にして映画や演劇を作りたい方は、お気軽に下記のメールまでお問い合わせください。

conisshow@gmail.com(今一生)

 プロの方はもちろん、学生からの問い合わせも歓迎します。

 また、こういう深刻な問題に関心のある映画監督や演出家の方へ、このブログ記事を伝えていただけるとうれしいです。


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