AKB48一期生の峯岸みなみさん(20歳)が、19歳のダンサーのマンションで一夜を明かした。
それが週刊誌にすっぱ抜かれたので、彼女は誰に命じられたわけでもないのに、ロングヘアをばっさり丸刈りにして、Youtubeで謝罪の言葉を述べた。
AKB48では、メンバーでいる間は「恋愛禁止」というルールが強いられており、過去にも恋愛沙汰でメンバーをやめたり、処分された人もいる。
AKB48の公式チャンネルでは、「峯岸みなみさんの謝罪の気持ちは十分伝わったから謝罪の映像を取り下げて」というファンからの声に答えて、既にオリジナル映像は見られない。
上の動画は、テレビに報道された映像を撮影したものを、AKB48関係者ではない人がアップしたものだ。
そのこと自体は肖像権・著作権ともに侵害している違法行為だが、今回の「丸刈り問題」を考える上で貴重なデータでもある。
アイドルが「自発的」に丸刈りして自らの恋愛を謝罪しなければならないような芸能界とファンは、怖い。
この「丸刈り」映像は世界中に見られており、ブラジルでは「これがブラジルならアイドルは全員ハゲだ」とコメントする人もいるぐらいだ。
それが世界のスタンダードだろう。
つまり、芸能人は「芸」を売ってナンボ。
アイドルであっても「恋人はいません」「ファンのみなさんが恋人です」みたいな「偶像」は、話題を広めることでAKB48を知らない人に存在を知らしめるためのプロモーション・アイテムであって、アイドルという商品の魅力を構成するものではない。
そもそも、10~20代の女性にとって、恋愛や性は、自分が自立した大人になるうえで、自分に必要な経験として堂々と選んでいいはずの当然の権利だ。
恋愛禁止は、人権侵害そのものなのだ。
フェミニスト・グループでなくても、それにピンとくる人は少なくないだろう。
恋愛を人に隠れるようにやれと強いてしまったり、「恋人はいない」という幻想を前提にして芸能活動をやらせることは、人としての権利をふみにじると同時に、時代遅れのカマトト・キャラの押し付けにすぎない。
AKB48のプロデューサである秋元康さんは、放送作家・作詞家などでさんざん稼いで来た。
なのに、まだまだ儲けたいのだろうか?
AKB48は既に海外にもファンを増やしている「国際的な商品」だ。
日本の商品が、人間性を否定したような育て方で売るなんて中国の
「纏足」みたいだ。
そして、日本帝国陸軍に蹂躙されたアジア諸国に対しても、「丸刈り」というイメージは強制と支配の恐ろしい記憶を蘇らせることを、秋元さんは理解していただろうか?
このままでは、他の日本製品に対しても悪いイメージがつきかねない。
秋元康さんの名前は、このままだと日本の恥を世界に撒き散らす存在として国際的に認知されるだろう。
日本市場だけにアイドルを活動させるなんてことは、インターネットの時代には無理だ。
海外市場に実際に進出している以上、日本にしか通用しない「恋愛禁止」など時代遅れにすぎない。
秋元さんは既にさんざん稼いだのだから、これを機に秋元さん自身も反省して、「恋愛できるアイドル」をプロデュースし、アイドルに人間性を取り戻す革命的な仕事をやればいいと思う。
それとも、今後も「恋人はファンのみなさんです」という誰も信じていない幻想の上にあぐらをかいて、若い娘たちにアンダーグラウンドでしか恋愛させないという虐待を続けて儲けるつもり?
監督責任はとらず、前線に立つ若者だけを罰してOKって、例の体罰事件が起こる前の体育教師みたいだね。
金に群がる芸能界で、秋元さんはこれから思い切ってキレイゴトで生きてみてほしいよ。
もう金はいいじゃん。
これからは、次の時代に残る仕事をつくろうよ。
でないと、美空ひばりさんに作詞した曲が泣きますよ!
ソーシャル商品(エシカル消費)という言葉さえ知らず、時代に乗り遅れてしまった秋元さんには、せめて自分の過去の作品を貶めないよう、日本にこれまでなかった「恋愛OK!」の女性に優しいアイドルグループをプロデュースしてみてほしい。
今後も、「恋愛禁止」を守れずに処分されるメンバーは出てくるだろう。
そのたびに、日本以外のファンたちは、プロデュースする秋元さんの時代遅れのマネジメントぶりに辟易し、呆れ、「他のプロデューサを探してメンバーみんなで移籍しよう」という提言が始まるかもしれないし、秋元さんよりもケタ違いに売れている欧米の超有名プロデューサが所属事務所ごと買い上げるかもしれない。
時代遅れの秋元さんに人権侵害を続けさせるのを見ていられないと考えたセレブ・プロデューサにとって、そんなことは朝飯前だ。
体罰を自力で辞められない教師の元に、子どもを預けるわけにはいかない。
親なら、たいていそう考える。
子どもの人権に敏感な欧米の感覚なら、10-20代の娘に恋愛禁止なんて冗談もいいところだろう。
秋元さんの仕事が歴史に残るとしたら、もう、「恋愛できるアイドル」をプロデュースするという画期的な仕事を始める以外にないように思う。
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