フリーライター・編集者の
今一生(こん・いっしょう)です。
この記事では、社会問題や社会貢献、CSR、ソーシャルビジネス(社会起業)を取材しているフリーライター、フリーの映像ディレクターの方に呼びかけたいと思います。
今すぐではないんですが、僕は「取材経費を調達できる基金」を立ち上げたいと考えています。
メディア業界で働いているならご存知のように、予備取材や遠方への取材、あるいは長期間にわたる取材における交通費や宿泊費、取材相手と話を聞くために使う店での飲食費などの多くは、自腹ですよね?
新聞・テレビ・雑誌は、十分に取材するには、経費を出せずにいます。
それが、コンテンツ力を落とし、情報の精度を下げ、結果的に取材不足による浅い時代認識の記事や番組が増えてしまうという「報道面での社会問題」が進みつつあります。
もちろん、それ以外にも記事執筆や番組制作のギャランティもアップすることはなく、カメラやパソコンなどのデジタル機器や情報端末などの仕事道具の購入費が毎年かさんでいるという費用対効果を考えれば、事実上、下がり続けています。
ギャラが安く、経費もほとんど埋め合わせられないとなれば、報道という仕事はただの儲からない非営利事業であり、持続可能な仕事としては認められず、より若い世代では憧れの仕事にならないため、業界的に優秀な人材を集めることが困難になるでしょう。
しかし、テレビ局や新聞社、雑誌編集部には、こうした問題が深刻な社会問題であるという認識はほとんどないですよね。
だから、読者や視聴者が離れてしまっている事情にピンと来てないんでしょうし、サラリーマンでは売上が落ちても自分の会社が傾くかもしれないという危機感も薄いのかもしれません。
しかし、情報の精度が低くなるのは、既にメディア業界だけでの問題ではありません。
情報の精度の低い記事や番組を見せられる市民にとっては、情報の精度が曖昧であるゆえに社会不安を呼び起こしたり、不要な議論や中傷、差別を招きかねないという恐れすらあるはずです。
報道の社会的価値を取り戻すには、取材の最前線にいるフリーランスのライターやディレクターが、日々の仕事である取材の社会的価値を広く社会に訴え、社会にとって必要である仕事であることを公認させていく必要があると思います。
自分の生活や人生を削ってまで、薄給でも取材を続ける志あるフリーランスの方々だからこそ、それが理解できるのだと思いますし、地方の記者や海外のディレクターも含め、日本語の報道品質をこれ以上下げないようにしたいと考えているのは、僕一人ではないと思うのです。
マスメディアを経営する人たちがそういう社会問題の根深さ、深刻さに向き合わないのなら、僕らフリーランスのライターやディレクターが次世代の報道人のために動こうと思うのです。
そこで、僕は次のようなシナリオ(行動計画)を考えました。
(1) フリーライター&ディレクターでメーリスを作って、みんなで自分の記事をアップして互いに参照しながら、ソーシャルアクション関連のネタをシェアしながら自分の仕事に使えるようにする
(→ソーシャルなコンテンツを媒体に増やし、媒体側に読者ニーズが高いことを学ばせるため)
(2) そうしたフリーランスの報道人の仕事の中で評価の高い人を年1回でも高く評価し、表彰する機会を設ける
(→黒船式に海外のジャーナリストやメディア関係者の選考を入れる)
(3) 上記をふまえて、取材したい企画に関して必要経費を賞金として提供し、書籍の発売や年間連載、放送番組への出演などの仕事も副賞としてつけて支援する基金を立ち上げる
(→翻訳も含めて社会的評価の高い仕事をした人を国内外でメジャーにし、長期間食える道筋をつける)
基金については、スポンサーなどをかき集める必要があるので、順次、実現できるための情報や人脈などを集めていきますが、関心のある方は
conisshow@gmail.com(今一生)までメールをくださるか、下記のメーリングリストにご参加ください。
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