社会起業家には、実は女性が少なくない。
むしろ、女性のほうが多いのかもしれない。
そこは精緻に調べ上げていないのだけど、少なくとも「日本で成功している社会起業家には女性が多い」という印象が、社会起業シーンを取材しているフリーライターの僕(
今一生)にはある。
女性や若手の社会起業家に注目して取材する人が少ないから、マスメディアにはまだまだ男性の社会起業家が紹介されることが多いのだろうけど、世界でも女性の社会起業家は珍しくない。
お手すきの方は、僕が個人的に作成した
「47都道府県別・社会起業家リンク集」で調べてみたらいい。
(※もっとも、あまりにも多くの女性の社会起業家が続々と生まれている今日、すべてを収録できてはいないのだが、かなりの数をリンクしてある)
ここでいう成功とは、問題解決費を賄う収益事業を軌道に乗せるだけでなく、社会問題の解決の精度が高いことを意味する。
解決の精度が高いとは、顧客満足度の高い商品・サービスを提供していることを意味する。
社会起業家にとっての顧客とは、何かの問題に苦しんでいる人たちのことで、いわゆる「社会的弱者」だ。
社会的弱者が、既存の制度や働き方によって「職域外」=「関心外」にされることで生み出されることは、
このブログ記事に詳しく書いた。
既存社会から疎外され、自分の意志とは関係なく「社会的弱者」に「転落」した人々の苦しみを取り除くのが、社会起業家の仕事なのだ。
社会起業家は、もちろん収益事業を作って、問題解決費を賄おうとする。
この収益事業の作り方は、おそらく男性より女性のほうが上手いだろう。
実際、シングルマザーでも、女子高生でも、被災者でも、困難な環境下で収入を得る手段を作り出すのは、男性より女性のほうが早い。
実際、仕事もパッパッと片付け、家事も育児も自分の趣味もやってのけるのだから、平和な時代には不器用な男は用なしなのかもしれないと思うほどだ。
そうした傾向をいち早く見抜き、起業を志す女性たちであれば、高齢でも、ブラックリストに載っていても、お金を貸し始めたのが、日本の社会起業家の草分け的存在で、日本のソーシャルビジネス史にもおそらく名を残すだろう片岡勝氏だ。
片岡さんの功績や彼の弟子の素晴らしさは、拙著
『社会起業家に学べ!』(今一生・著/アスキー新書)を参照されたい。
知っておいてほしいのは、片岡さんが続々と地方の女子大生を始め、多くの女性の社会起業家を生み、育ててきたということ。
女性のポテンシャルな能力を思えば、顧客のニーズを的確に把握し、顧客に寄り添い、解決の道を顧客と一緒に、かつ早めに見つけ出すことも期待できたことだろう。
実際、片岡さんの弟子たちは続々と輩出され、今日では全国各地で仕事を作り、経営し、売上を確保しながら成長している。
そうした動きを知るにつけ、僕は「一人でも多くの女性の社会起業家が生まれてほしい」と思う。
そうした願いも込めて、僕が毎週土曜の午後に主宰し、毎回、優秀な社会起業家が講師として講義している
「社会起業家・養成ゼミ TOKYO」の受講を、女性たちに勧めたい。
とくに、2012年末までに受講もしくは受講予約をすると、
期間限定の割引条件で受講料が安くなる。
「女子割」だと、5000円の受講料が初回のみ予約なし・当日精算で2000円だ。
CSR経営の意識を全社員に浸透させたい企業で働いているなら、法人としても申し込めるので、会社のお金で受講するテもある。
このゼミは既に第9回まで終了し、残り15回。
次の土曜(15日)には、東アジア初のアショカ・フェローに選ばれたシュアールの代表が講義する。
なお、毎回、予約先着で30名限定のゼミなので、2人以上で連れ立って受講したい時は、ぜひ下記の公式サイトから受講予約をしてほしい(※同行者の人数でも割り引かれる条件あり)。
★社会起業家・養成ゼミ TOKYO
http://socialventure-youseizemi-tokyo.blogspot.jp/
(※「社会起業家・養成ゼミ TOKYO」第5回に登壇されたPEER社長・佐藤真琴さんの講義のようす)
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