古い歌には、恐ろしいほど美しいものがある。
とりあえず、この歌を聴いてみてほしい。
世間は今、選挙の話題で盛り上がりつつある。
けれど、今回の選挙の争点の一つになっている「原発」の是非の問題は、エネルギー供給の点だけで語ってはいけないと思う。
なぜなら、原発事故の影響や被害を受けるのは、有権者の多くを占める中高年や高齢者たちではなく、むしろ選挙がない子どもたちや、これから生まれてくる子どもたちだからだ。
事故だけがリスクなのではない。
脱原発に消極的な政党が政権をとり、原発利権が温存されれば、莫大な税金を独占する人たちによって、いつまでも社会福祉や不況打開の予算がとれず、30代以下の若い世代は今よりもっと下流資産層へ落ちてゆくだろう。
それは、高学歴・高所得の「勝ち組」だけがますます富を独占し、貧しい人はますます病んだり、死んだり、失業不安を抱えたまま、治安も悪くなるだろうし、その対策に税金が投入され、ますます政治や制度による救済が先送りされる。
まるで、国民が金で淘汰されるような事態がますます進んでしまうってことなんだ。
そんな時代に、あなたは子どもを生み、育てたいと思うだろうか?
多くは、そう望んでも、できない状況のまま、国全体としては少子化が進み、生活保護の受給は厳しくなり、年金さえもらえない時代を作ってしまうだろう。
セーフティネットを失えば、社会不安が増大し、犯罪も増えるし、自殺も増える。
そこでまた税金が投入され、その分だけ不況の打開が遅れる。
この悪循環を断ち切るには、利権に群がっていた人たちを政権から引き摺り下ろし、無力化するしかない。
僕ら市民が選挙で示せるのは、そうした民意だと思う。
もっとも、僕自身は、投票は行くけど、政治には大きな期待を抱いていない。
どの政党が政権を担おうと、この国の政治家は3流だ。
現時点で期待できるのは、むしろ「社会起業家」による社会変革だろう。
従来の企業活動のように営利優先で、経営陣と投資家だけが得をする仕組みで働くのではなく、問題解決を最優先して、それにかかるコストを収益事業で賄うという発想で仕事をし、次世代の子どもたちにも誇れる働き方を作っている「社会起業家」は、日本でこそ認知度が低いが、世界規模では社会を変える存在として賞賛されている。
隣の韓国ですら、社会的企業育成法が施行されており、国を挙げて社会問題の解決を「社会起業家」に任せようとしているが、日本では経産省が省内の予算の範囲で(=国会での承認を得た予算ではなく)ソーシャルビジネスを応援している。
選挙で政治がどうなろうと、社会起業家たちは黙々と社会問題の解決に今日も頑張っている。
社会問題の解決には、政治の力も借りたいが、既得権益や利権にまみれた現状の政治家たちと組むのは、慎重を要する。
でも、政治の力を使わなくても、民間で社会問題を解決する方法はいくらでもあるのだ。
だから僕は、毎週土曜日の午後に全国から1名、社会起業家を招いて講義をしてもらう私塾を開講している。
それは、営利優先ではなく、問題解決を優先して働ける仕事の作り方をより多くの方に知ってほしいから。
そのへんに数多くあるビジネス・セミナーのような額面ではなく、学生でも気軽に受講できる料金にした。
このゼミ自体が、非営利事業なのだ。
ぜひ一度足を運んでみてほしい。
★社会起業家・養成ゼミ TOKYOhttp://socialventure-youseizemi-tokyo.blogspot.jp/(※毎回、予約先着で30名までしか受講できません。ご予約はお早めに!)

(※PEER社長の佐藤真琴氏の講義のようす。この生中継の動画を期間限定で
公開中)
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