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■あなたを生きやすくする「ソーシャルデザイン」とは? ~サルでもわかる基礎的な解説


「ソーシャルデザイン? 何それ?」
「デザインの力で社会をより良くする? はぁ?」

 まだ、日本ではそんな程度の認識だ。
 10人に1人程度しか、この言葉を知らないし、知ってるつもりの人も、その実態の面白さ・深さに気づいてない。

 ソーシャルデザインを直訳するなら、「社会をデザインし直すこと」。
 俗に、「社会的課題に対してその解決策をデザインする行為」という。

 社会的課題とは、みんなが困ってること。
 たとえば、以下のような不安のことだ。

★「小さい子がすぐ熱を出すから社員として働くのがあやうい」といった子育てと仕事の両立への不安
★「病気や障がいなどのため、働くチャンスが乏しい」という事情による貧困化への不安
★「家族から虐待され続けているのに、誰にも助けを求められない」という虐待への不安
★「低学歴のために失業し、路上生活から社会復帰できない」というホームレス生活への不安
★「シングルファーザーのため、公的支援を受けられない」という生活と育児への不安
★「忙しくて健康診断に行けず、病気をこじらせてしまった」という医療費負担増のへの不安
★「ブランド価値のない大学の学生のため、就活でパニックになった」という将来設計への不安
★「野良の猫や犬が保健所でたくさん殺処分される」という動物福祉への不安
★「生活保護を受給したら孤独で精神病をこじらせた」という孤立無援への不安
★「原発立地エリアに住み、緊急時に避難が間に合わない」という被爆への不安

 他にも山ほどあるが、こうした社会的課題はいずれも、政治や行政に解決をお願いしても、満足な結果を得られないものばかり。

 実際、あなたの年金は十分に支払われて老後は安心?
 自殺対策には10年前から国税が使われてるけど、全然減らないよね。

 ストーカーやDV、痴漢の被害も絶えないし、野良猫や野良犬は今日も保健所でたくさん殺されている。
 ホームレスは相変わらず路上で息絶え、精神病者は生存戦略をつかめず、ネット空間を漂ってる。

 こうした社会的課題を個人の属性や能力の問題にするだけでは、生きづらい社会は変わらないってこと。
 社会をもっと生きやすいものに変えるには、個人を生きづらくさせる社会の仕組みそのものを変えないと、いつまでも生き苦しいってことなのね。

 政府や行政に文句や批判だけを言い続けても、そうした深刻な現実はぜんぜん変わらない。
 何万人が官邸の前で叫んでも、デモを何百回くり返しても、社会は変わらなかった。

 その結果を真摯に受け止めた人たちの中から、「誰もやらないなら困ってる当事者の自分が同じことで困ってる仲間を集めて新しい解決の仕組みを作ってやる」と考えて動き出す人が、世界中に急増してきたんだ。

 これまでのように専門家や支援者、権力者が主導するのではなく、同じ社会的課題に苦しんでる当事者どうしが仲間を誘い合い、自分たちの求める解決の姿と仕組みを作り出そうってわけさ。

 そして、これまでのように組織の内部の人たちだけでちまちま動くのではなく、組織の外部にある企業や学校、メディアなどと広く連携し、社会のさまざまな分野の力や資金、ノウハウを借りてくることで、従来ではありえなかった解決の仕組みを生み出しているんだ。

 さらに言えば、寄付や助成金などといった他人の金をあてにして主な活動資金にすることはせず、自分たちで商品・サービスを生み出し、その収益によって活動が続けられるようにしている。

 ソーシャルデザインの活動では、利益が目的ではなく手段として活用され、目的はあくまでも社会的課題の解決なんだ。
 これは、既存の会社や働き方とも違うよね。

 だから、政治や行政、既存の企業などではなく、民間で市民自身が従来にない解決の仕組みを新たに作り出そうというのが、ソーシャルデザインの実質的な意味になる。

 つまり、ソーシャルデザインを端的に言うなら、「よのなかの仕組みをもっと生きやすいものへ変えること」。

 逆に言えば、それだけ既存の制度や法律、暗黙の了解や常識、偏見などの「よのなかの仕組み」では、生きづらい社会になってるってことなんだよね。

 実際、生きづらい「よのなかの仕組み」を押しつける社会でどう生きるかを考える時、次の3つの作法が想定される。

①その仕組みにガマンしながら慣れていき、慣れなければ精神病になったり、死を思いつめる(歴史的作法)
②自分が生きやすい常識のあるべつの土地を求めて移住をくり返す(地理的作法)
③もっと生きやすい新しい仕組みを作り出す(公民的作法)

 ③を民間でやるのがソーシャルデザインの発想なんだ。

 もう、政治や行政、既存の企業では救われようがないから、困ってる当事者たちで新たな解決の仕組みを作り出そうってわけ。

 だから、ソーシャルデザインとは、ただ手続き上の制度にすぎなかった民主主義や自治を日本人に内面化するチャンスともいえるかもしれない。

 まだピンとこない方は、下記の動画を観てほしい。
 きっと面白く感じて、時間が過ぎるのがあっという間だろう。
(※音声だけをヘッドホンで聞きながら、べつの作業もできるよ)



 実際にソーシャルデザインを手がけている方々については、下記の動画を観てほしい。

■子育てシェア:AsMama(アズママ)
■LGBTの結婚:Letibee(レティビー)
■地域活性:和歌山を元気にする元高校生社長「和」(なごみ)代表・小幡和輝さん
■中間支援:日本財団canpanプロジェクト
■途上国支援:To2 Bagプロジェクト
■ネコの殺処分ゼロ:東京キャットガーディアン

 僕が書いた本『よのなかを変える技術 14歳からのソーシャルデザイン入門』(河出書房新社)や『ソーシャルデザイン50の方法』(中公新書ラクレ)、『社会起業家に学べ!』(アスキー新書)には、実際のソーシャルデザインの事例が豊富に紹介されている。


 さて、あなたが今より生きやすい「よのなかの仕組み」を作り出すソーシャルデザインについて、もっと知りたい方は、以下のイベントに足を運んでほしい。

 2つとも予約が始まっているので、お早めにチェック!

■6・12夜 ソーシャルデザイン白熱教室@早大 ~誰でも無料 (←クリック)
waseda-con.jpg
 6月12日(金)開演PM7:00-9:00/早稲田大学 早稲田キャンパス3号館405教室
(※よのなかの仕組みを変えるソーシャルデザインや社会起業について超わかりやすく講義)


■7・7夜 大阪でソーシャルデザイン「よのなかを変える人たち」(←クリック)
7-7west.jpg
 7月7日(火) 開場 PM6:30 開演 PM7:30~PM10:30/大阪ミナミ ロフトプラスワンWEST
(※Googleに日本一に認められたホームレス支援、LGBT、動物殺処分ゼロなどの団体が集合)


 なお、上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上でお気軽にお寄せください。

●ソーシャルデザインや社会貢献の活動や事業を取材してほしい方は、この記事を読んでください。

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