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■土曜日の午後に東京にいるなら、酒を飲む前にこれはどう?


 社会問題を解決する手法を学べる「社会起業家・養成ゼミ TOKYO」が、10月6日(土)に開講した。

 第1回は「当事者が作り、当事者が消費者になる商品の育て方」。

 産後の女性が自由に自分らしく暮らせるように、当事者の母親たちがそれまでのキャリアを活かしつつオリジナルの「授乳服」を製造・販売して、今年で15周年のMo-house。

 少数の専従スタッフ(正社員)でも、広告出稿をせず、「子連れ出勤」や「授乳ショー」などで話題を振りまいてきた独自のビジネススタイルとは…。



Video streaming by Ustream
(※モーハウス代表・光畑由佳さんの講義)

 もっとも、このゼミは、中継(午後2時30分~3時15分)の終了後からが本番
 講義で得た知恵を何にどう応用できるのか、豊富な実例を出しながら深く説明しました。

 午後4時15分からは「マスメディアに取材される技術」を徹底的に学び、広告費を大幅に削減して、自社の商品・サービスを売りやすくする目からウロコの講義。

 次回から「メディアの基礎知識」に関する本格的な講義になりますが、第1回から「なぜテレビでの露出が最初だとまずいのか?」について宿題を出しました。

 5時からは受講生によるソーシャルビジネスのプレゼンがなされ、そのプランを実現させるための建設的な議論が交わされました。

 今回は、受講生のステキなプレゼンに、ゲスト講師の光畑さんも思わず「そのプラン、面白いですね。ぜひ乗ってみたいです」と関心を示していました。
(※広報スキルと受講生の発表の時間帯は入れ替わる場合アリ)。

 また、第12回(12月29日)に講師を務めるマイリングCEO・飯沼氏も受講されていました。
 ゲスト講師の方はこのゼミにいつでも無料で受講できるため、飛び込み参加もあるのです。
 飯沼氏はゼミ終了後のカフェ・ミーティングにも任意参加し、受講生たちと交流されました。

 ビックリな問題解決の手法とワクワクする事業展開を聞きながらの3時間は、あっという間!
 カジュアルな雰囲気の中、質問も矢継ぎ早に出て、脳みそフル回転のうちに終了しました。

 さて、第2回のゼミは、「職業技術を自ら学び、難民を指導し、仕事を作る」と題し、日本へ避難してきた途上国の難民の方々の自立を支援しているARUSHAが登場。
 既に受講の予約を受け付けています。

 このゼミには、Ustream生中継を見てから予約なしで途中参加することもできます。
 都内近郊の方は、Yahoo!路線検索で千駄ヶ谷駅までの時間を確認してみてください。

 途中参加でも受講料は変わりません。
 ゼミ終了後に毎回行われるカフェ・ミーティングも、優秀な人材と交流ができて有益です。
(※カフェ・ミーティングにのみ参加することはできません。お店は毎回変わります)

 東京・千葉・神奈川・埼玉以外の地方からの受講者は予約不要・当日精算で2500円。
(第1回では、青森県から駆けつけた受講生の方も。上京の際はお立ち寄りください)

 また、都心の方でも、事前振込や同行者の人数、受講の頻度で割引になります。 

 なお、このゼミは、毎回、予約先着で限定30名しか受講できません。
 関心のある方は、「ゼミ日程と各回の内容」を確認の上、お早めに受講予約を。

 受講者特典として、受講期間中は、ゼミ主宰者の今一生に、ソーシャルビジネスの事業計画をメールとSkype(インターネット無料通話ソフト)で何度でも相談できます。

★社会起業家・養成ゼミ TOKYO
http://socialventure-youseizemi-tokyo.blogspot.jp/

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■起業と聞いて金儲けと考えるバカは、自力で薬を見つけられるか?


 twitterで「起業」でツィートを検索して僕をフォローしてくる人の中には、ほんまもんのおバカさんがいて、まったく辟易する。

 「クズだった俺が○百万の月収を達成」とか、「ネットビジネスで○億円も稼いだ!」なんて話は、世の中の大半の人にとっては、どうでもいいんだよ。

 だって、ものすごくわずかな「守銭奴」まっしぐらの特定個人しか救われないじゃん。

 だいたい、ポンポン億単位で稼げるなら、その金で今にも死にそうな人を救えよ!
 この日本は、長く続く不況の時代なんだぜ。

 飢えで死ぬ人、病気で死ぬ人、虐待されて死ぬ人、紛争の銃撃戦や自爆テロの英雄として洗脳されたまま死ぬ少年兵…、このセカイには理不尽な人生のまま死んでしまう人間が山ほどいる。

 そして、そういう深刻な問題を解決できない政府の無策ぶりにダメ出しするばかりでなく、命がけで解決しようと試みている人間たちがいる。

 そういう人間に投資をして、初めて「社会とつながる」「セカイがわかる」ってもんなんだよ。

 六本木ヒルズを目指してバカ高いセミナーに行くことが、ステイタスへの必須条件みたいに洗脳されている成金風情が、くだらん情報商材で儲け続けてもさ、その金、あの世までは持っていけないんだよ。

 あんたの人生が終わる時、誰がほめてくれるのよ?

 誰が君の名をしっかり胸に刻みつけておきたいって思うのよ?

 人とつながる「熱い絆」を知らんから、金しか追えないんだろうが、僕をフォローしようが、僕はリフォローなんてしないよ。

 ただ、放置して、「かわいそうな奴だね」と思うのみ。

 そういうアホな若い起業家は僕が主宰してるゼミに来なくていいので、この記事にはあえてリンクをはらない。

 多くの人は、金のために働いているんじゃないんだよ。
 金なんて、あくまでも自分とみんなを活かすための「手段」にすぎないの。

 それを勘違いして、金稼ぎそのものが目的になっているような働き方をしてるから、いつまでも満たされず、金ばかり追うカネゴンになっちゃってるのに気づかないままなのよ。

 いつかきみが目を覚ます頃には、時代は君を取り残して孤立化させてしまうだろうが、「そういえば昔、そんな記事をブログで読んだな」と思い出せれば、この記事の重みに気づけるかもしれないね。

 僕が死んでもブログ記事や僕の書いた本は残り、検索エンジンや図書館で発見するかもしれないが、既に君はいろいろな意味で手遅れになっているのかもしれない。

 バカは依存症と同じで、そうカンタンには治せない。
 しかし、治すチャンスを探そうと思えば、解決策が無いわけではない。

 ただ、ネット検索では難しいだろう。
 ググろうにも、解決している人や組織の名前を知らなければ、入力できないんだから。

 せいぜい、その「金の威力」とやらで探してみたらいい。
 バカは早めに治すに越したことはないのだから。

■当事者ニーズの精度を上げるには ~社会起業独特のマーケティング


 社会起業(ソーシャルビジネス)におけるマーケティングは、通常のビジネス・マーケティングでは追いつかないところがある。

 それは、問題に苦しむ当事者との関係をかなり密にしないと、当事者ニーズの精度を高められないという点だ。

 たとえば、ホームレス支援なら、ホームレスのおっちゃんたちと日常的に付き合ってないと、「ポロリの本音」の中から原石のようなニーズを聞き出すことはできないだろう。

 つまり、ホームレス自身のニーズを的確に把握しようと思ったら、アンケート調査とかインターネット・マーケティングだけでは足りないってこと。

 そもそも、当事者への質問を作る前にホームレスのおっちゃんとの信頼関係をどれだけ深かめられるかという課題の解決が前提となるわけだ。

 「顧客との信頼関係の精度=マーケティングの精度」という基本を作るまでに、多くの経験とヒアリングが先立つのだ。
 それには、相応の手間と時間とお金がかかる。
 社会的弱者とよばれる人たちと「人間関係」を構築するのだから、当然の話だ。

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(※大阪・釜ヶ崎でホームレスのおっちゃんと寝食を共にして作ったドキュメンタリー映画のワンシーン)


 だから、解決の精度の高いホームレス支援は、ほんの一部にしかない。
 たぶん、あなたが知ってる有名な支援活動団体でも、思ったほど成果を上げてないところもあるだろう。

 「飢えたら死んでしまうから食事を無料で配給します」という支援活動のままだと、「もっと速く走れる馬を売ってくれ」という顧客の言葉を鵜呑みにしたまま自動車を開発できないでいた昔の時代に逆戻りだ。

 誰でも恥ずかしいことを初対面の人にうち明けるようなことはしない。
 それは、ホームレスのおっちゃんだって同じだ。

 そのように、誰にも当てはまるルールをいくらでも思いつける人なら、世捨て人のように思われているホームレスのおっちゃんの中にも、自分の個人的尊厳は譲らないからこそ、汚いダンボールハウスでも生きようとしていることにピンと来るはずだ。

 ニートでも、メンヘラでも、シングルファーザーでも、共働き夫婦でも、難病の人でも、障がいを持つ方でも、自力では解決できない苦しみを抱えている問題の当事者たちがそれぞれ自分自身の「個人的尊厳」を大事にしていると気づけば、ソーシャルビジネスのマーケティングが一筋縄ではいかないことにも思い当たるだろう。

 個人尊厳を大事に考える「当事者性」という概念こそが、この時代のキーワードなのだ。

 専門家がタコツボな知識と経験の中で自己満足してしまったために、当事者ニーズを満たせなくなっている今、当事者自身が自分の問題やハンデを価値に換える方法を知れば、それまでの苦しみはお金や人々からの賞賛、働き甲斐に変えていくことができる。

 そういうことを、僕の主宰するゼミでは最も大事にする。

 ゼミは、もう残り23回。
 受講の頻度・事前振込・同行者の人数で、受講料はどんどん安くなる。
 東京隣県以外の地方からの受講参加なら、予約なし・当日精算で2500円だ(※1回あたり)。 

★社会起業家・養成ゼミ TOKYO
http://socialventure-youseizemi-tokyo.blogspot.jp/

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■社会問題の解決方法は豊かにある ~政治や行政に期待できない方へ


 なぜ僕が社会起業(ソーシャルビジネス)の応援に躍起になっているか、記しておこう。

 15年以上、僕は自殺未遂者と付き合ってきた。
 1回取材して、はい、さいなら。そんなよくある取材ではない。

 手首を日常的に切ってしまう学生や、精神科医が売る薬のオーバードーズで目も口もだらしなくなってしまった女性、人と視線を合わせることが苦手な若者などと、一緒に遊び、うちに招き、酒を飲み、深夜でも早朝でも電話で延々と話を聞いた。

 それだけ濃密に付き合っていれば、客観的に書くだけが能じゃないと悟る。
 なぜなら、付き合いの過程で死んでしまう人が立て続けに3人もいたからだ。

 3人とも、精神科医が出した薬の過剰摂取(オーバードーズ)で突然の心発作で亡くなった。
 葬儀の参列者になった僕は、なんともいえない居心地の悪さを感じてた。

 なぜ、精神科医は患者に薬のリスクをろくに説明しないまま、平気で薬を出し続けるんだ?

 なぜ、厚労省の薬物担当官は、精神科ユーザの当事者の苦しみに自発的な関心を払わないまま、日本医師会の言い分を鵜呑みにしてるんだ?

 なぜ、メディアは自殺者数が10年以上も横ばいで、しかも当事者取材を大事にしないNPOの代表理事を持ち上げ、自殺対策基本法によって自殺率が上がったことにも気づかないんだ?

 なぜ、ソーシャルワーカーは、通り一遍の仕事しかしないでいられるんだ?

 苦しさに耐え続けながら生きている当事者たちを目の前にして、専門家たちの仕事はあまりにずさんだった。
 そして、そうした仕事に若者たちを預けていた僕自身の無力さに、僕は本当に辟易してしまった。

 医者も官僚もみんな「ふつうの人」なんだろうが、俺のダチは死んじまったんだよ!
 自分の友人や家族が死んじまった時でも、あんたらは「しょうがない」で済ますのか?

 お前ら、自分の仕事ぶりを誰に誇れるんだ?
 自分の生活を守ることばかり優先し、毎日の仕事をなめるんじゃねぇよ!

 そういうふうに考える輩が多いから、お互いに相手を守る工夫を作れないままなんだ。

 自分の生活状況がカツカツだろうが、富裕層だろうが、互いに助け合える仕組みを学び、共有していくことこそが、自分の毎日の仕事をみんなに役立つためのものに変えられるチャンスなんだ。

 そして、そういう発想こそが、自分自身の生活を救うインフラを世の中に作り出すことになるんだ。

 だから、自分だけのゼニカネや損得ばかりに目を奪われずに、社会のみんなが幸せになれる仕組みを共に作り出そうよ!

 そんな思いの中で、僕は問題提起をして記事を終わらせるメディアの仕事のあり方そのものを疑うようになり、解決事例を豊富に取材・発掘し、より多くの読者とシェアすることこそが、メディアの仕事の本来の社会的価値だってことに気づいた。

 それを見失っているからこそ、テレビは視聴率が落ち続け、新聞も雑誌も読者を減らしてきた。

 だから、解決事例こそを取材し、記事化し、問題に苦しむ人たちとシェアする方針に自分の仕事の中身を切り替えた。

 そして、収益を上げてから余裕のある時だけ良いことをする(=だから営利優先主義に陥る)という従来の経営スタイルではなく、問題解決のコストを賄うために収益を作るという持続可能性の高い社会起業家の発想と手法の豊かさに目が開かれた。

 そして、それが世界的な潮流だと知り、日本にもやがて大きな波として押し寄せることも予感できた。

 そのうち、経産省も本腰を上げてソーシャルビジネスの広報を支援し始めたが、お役所仕事の構えは残念ながら変わらず、国会を通過してない予算の中でちまちまと動いている(※省庁内にソーシャルビジネスの推進派と守旧派がいて戦ってるのかもね)。

 いずれにせよ、国に金が無くなったら真っ先に増税を考える無能な政治家が大手を振って仕事のできる現代日本では、民間の事業者による自在な解決手法のほうが、この国の社会問題を解決するのに有効であるのは明らかだ。

 「日本は政治家が三流だから一流の政治家を外国からヘッドハントしたらいい」と、天才社会学者の故・小室直樹先生(※宮台真司さんのお師匠さん)は言い遺した。

 そんな英断ができる政治家も官僚なんて、この国には僕の生きてるあと30年間には現れないだろう。
 だとしたら、僕ら日本人の希望は社会起業家か、それを志す若い人材にしかない。

 だから、僕は僕が元気なうちに優秀な社会起業家だけを選んで「社会起業家・養成ゼミ TOKYO」というゼミという教育を試みることにしたんだ。

mo-house.jpg


 今すぐ起業を考えていなくても、社会問題を解決する手法が豊かにあることを学んでほしい。
 地方在住者の受講料は、予約なしで半額だから、1回だけでも受講してみてほしい。

 ソーシャルビジネスをまったく知らない人には、雷に打たれたようにカルチャーショックだろう。
 しかし、そこから僕らが未来を作っていける確かな希望を感じるはずだ。

 あなたにどうしても守りぬきたい大事な人がいるならば…。

★社会起業家・養成ゼミ TOKYO 
http://socialventure-youseizemi-tokyo.blogspot.jp/


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